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三章1話 風獣の丘へ(準備中)

「風獣の丘?」


マリアさんに会った翌日、朝食の席でリジルが次の目的地を告げる。


「正確な呼び方は他にあった筈だが、この呼び方のほうが有名だな、そこにいる(ぬし)に用がある。まぁ、ぶっちゃけその主が心剣の欠片を持ってるんだけどな」


心剣の欠片か、マリアさんが持ってるのと合わせて3っつめってことになるな、さすがに有る場所が分かってると順調に進む、これなら帰るだけなら何も問題なさそうだな・・・あとは、アクアリスに来て情報収集してみたけど、未だに手がかり一つ無いともかの行方か・・・


「明後日に出発するつもりだ今日と明日は準備だな、買い足しておくものとかあったら今のうちだぞ。あと、ユウヤ、冒険者の協会に行ってみたらどうだ?」


協会に?冒険者として登録する気は無いんだけどなぁ・・・ちなみに協会に登録している者は冒険者と呼ばれて登録していない者は旅人と呼ばれるそうだ、僕やアキラなんかは旅人になる。


「この世界にずっと居る訳じゃないし僕は冒険者になる気は無いよ」


「いや、そうじゃねぇ、妹の捜索を依頼してきたらどうだ?ってことだ」


あぁ、そうか協会に依頼して冒険者に探してもらおうって事か、うん、何もしないよりはやっといたほうが良いかな。


「わかった、出発までに行っておくよ」


と、言うわけで僕は冒険者協会までやって来た。ちなみにレニィも付いて来ている。


協会だが、外から見た感じは役場みたいだったけど中は酒場とそれほど変わらなかった。


依頼をする方法を聞こうとカウンターに居た受付の人(多分)に話しかける。


「捜索の依頼ですか?では、こちらの依頼書に必要事項を記入して提出してください、その時仲介料をいただきますので・・・」


依頼書を貰い空いていたテーブルで必要事項を記入・・・字が読めない、あと、エルリオールの字が書けない・・・


「あ、私が書きましょうか?」


「ありがとうレニィ、悪いけど頼めるかな」


レニィが付いて来てくれてて助かった。えっと、まずは・・・


「まず、依頼内容ですね」


「人探し、名前は九薙 ともか、17歳、女、特徴は・・・」


妹のことを伝えて書いてもらう、しかし言葉は通じるのに字が違うってやっかいだなぁ。


「依頼達成条件は?」


「対象の保護、もちろん無傷で連れてきてもらいたいな」


「成功報酬は?」


「どれ位が相場なのかな?あんまり持ち合わせてないけど・・・」


とりあえず持ちGの半分を当てた、後で聞いたら相場の5倍の金額らしい。


「依頼主・・・ユウヤさんですね」


「うん、九薙 悠夜で」


「はい、完了です」


「それじゃあ、渡してくる、ちょっと待ってて」


レニィを席に残して受付に戻り依頼書を出す。


「はい、問題ありませんね(依頼料がだいぶ多いですが)、承認します」


仲介料を払うと僕の名前の上辺りに判子を押してくれた。


「では、掲示板の方に貼っておきますね」


「おねがいします」


なんとかなったな、さて、レニィのとこに戻ろう・・・あれ?


「・・・だから、ちょっと付き合えって行ってんだろ!」


「いいじゃねぇかちょっとくらいよぉ」


なんか変な奴等に絡まれてる、あきらかに厄介ごとだけどレニィを見捨てて行く訳にもいかない。


「レニィ、どうかした?終わったし行こうか」


変な2人は無視して話しかける、これで済めば儲け物だけど、まぁ、すんなり帰してはくれないんだろうな。


「んっだ!てめぇ、今俺らがこのこと話ししてんの、すっこんでろ!」


なんだこのいかにもチンピラですって話し方は・・・ここに居るってことは冒険者だよな、こんなのが冒険者なのか?


「そう言われてもね、この娘僕の連れなの、もう帰るから君達もどこか行ってくれる?」


「てめぇ一人でどこかいけ!俺等はこの娘とイイトコ行くんだよ!」


「って言ってるけど、どうする?」


「先程からずっとお断りしています。この人たちしつこいです」


「ってことだ、失せろ」


だんだん面倒になってきたので、もう力ずくで退場してもらおうかと思い始めている。


「んだとこら!なめてんじゃねぇぞ!ぶっ殺してやる表へでろ!」


なんて切れやすい奴等だろう・・・2人揃って外へ出て行こうとする。


「風薙・・・」


入り口辺りに2人が行ったとこで後ろから風薙をぶつけてぶっ飛ばしてやった。卑怯?ああいった手合いには卑怯とか気にしなくて良いと思う。


外に出ると見事に2人とも気絶していた。


「さて、行こうかレニィ」


「はい!」



--------------------


・・・・・・え~、なんだよあいつ等、弱すぎる・・・くそ、失敗した。全然見れなかったじゃねぇか!


「こうなったらオレが・・・」


「じゃない!余計なことするんじゃないって言ったでしょ!」


うお!いつの間に後に!?あぶねぇ、こいつ本気で殴ってきやがった、もちろん避けたけど。


ってか、ばれた?


「オレは手ぇ出してねぇだろ」


「む!」


「へいへい、分かったから杖を下ろせ・・・ってオレの頭に振り下ろすな!」


「まったく、本当に分かってるの?」


はぁ~、あいつの剣術もう一回見て確かめておきかったんだが・・・


「しゃ~ない今回は諦めるか・・・」


「今回はじゃない!指示が有るまで余計なことしない!」


「へいへい・・・」



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