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けっけっけけっけk

扉を開けた先に待っていたのは、国王ただ一人だった。


俺の予想では近衛騎士が護衛しているのかと思っていたが、いくら気を巡らせても国王以外に

人の気配はなかった。


「貴殿が噂の勇者でおじゃるか?拙僧はマホカ王国国王、デブ・デ・プポペソであるぞよ」


「えぇ、私がその勇者です。何か御用ですか?」


国王は俺の返事を聞くと、ニヤリと笑いながら話し始めた。


「ふむ、用件を伝える前にまずは自己紹介でもするでおじゃるか?そちらだけ名乗るのは不公平というものでおじゃる」


「私はショウタと申します。そしてこいつが俺の相棒ヌオーです。」


「ヌオーでおじゃると!?」


国王の目が大きく見開かれ、顔色が変わった。


「まさか本当にヌオーを連れ歩いているとは……しかもLv99999でおじゃるな……」

国王が何か呟いているようだったが、声が小さくて聞き取れなかった。


「どうかされましたか?」


「いや何でもないでおじゃる!それより本題に入るでおじゃるが、勇者殿には我が国に蔓延っているマヤクッフという魔物を討伐して欲しいのでおじゃる!」


「マヤクッフ? 私が魔王討伐に行かないことに罰を与えに来たのではないのですか?」


「何を言ってるでおじゃる! 魔王討伐なら既に終わってるでおじゃろうが!」


「……はい?」


どういうことだ? 魔王ジロウーマルはもういないのか?

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