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あるリーマンのつぶやきと奮闘@渋谷

作者: 大野コヨーテ

超絶短編ができました。これはもう実話といってもいいかもしんないです(笑)

 他の人は知らないけど。通勤途中の俺のひそかな楽しみは、一人二役して議論を戦わすこと。完全に別人格になり切るのがポイントだ。なれているかわからないけど。例えばこうさ。


【俺A】

 あーぁ。今日は、あの頭の悪い課長が、部長にむけて、やった感をだすためだけに開催する、当社アプリの改善に向けた小手先アイデア募集会議だよ。


 根本が間違っちゃってる所に気付いてないんだよなぁ。安きに流れるというかさぁ。行きやすい方にダラダラいっちゃって、誰も疑問に思わんもんかね。


 それでさ。会議で決まったそのしょーもないアイデアの具現化実務だけ、若手の俺におりてくるんだろうな。しょーもな。


【俺B】

 だったら自分で抜本的改革案だしてみりゃいいじゃん!


【俺A】

 いったもん負けのブラック企業ですから。


【俺B】

 人に言われたものをやらされるより、自分で舵をきってさ。やりたいようにやった方が楽しいじゃん!


【俺A】

 まぁそうなんだけどね。じゃあ改革案ひねり出すか。つっても簡単なのよ。今がしょぼすぎるんだもん。だれのためのアプリか?どうしたらより良くなるか。ユーザーの立場で考えりゃいいんだから。

 まぁそれが出来てなくて、メーカー目線にしばられて、っていう今がまじでなんなのって感じなんだが。しゃーない。いっちょやってみっか!


 ってかんじで脳内会議を終えたころ、ちょうど渋谷駅についた。いつもはやってみるか、ぐらいのノリでおわるんだけど、今日は本当にぶちかましてやろうと思ったんだ。


人混みをすいすいよけながら会社に向かって歩いていく。避けて進むのはきらいじゃない。むしろ難しい迷路を解いているみたいで結構すき。足遅い人より時間を得しているような優越感にも浸れる。まぁ数秒だけどね。。。


 と思ったらどぎつい香水の匂いを嗅いでしまい、ちょっと涙が出る。まじ香水は公害だよ。どんだけ体くさいんだよ。冗談は顔だけにしろよ。どいつの香水かしらねーけどさ。


 会社に到着するとすぐ、11時からの会議に向けて突貫資料の用意にかかった。今日の俺はぶちかましてやるんよ。


 やがて会議がはじまったが案の定、他のメンツは資料も用意せず、あーだこーだと思いつきをすりあわせるだけ。抜けまくりもれまくり。


 しびれを切らした俺は、ちょっと宜しいですか?と口火を切る。「課題をわけて、それぞれの対応策を考えてみました。まずなぜアプリの利用者が増えないか、ですが~。。。。。。」


 説明が終わった。一言も余計な口は挟ませない。お前らは間違っている。むしろ俺しか合ってない。なにもちゃんとしたアイデアないんだろ?黙ってろと。


 しばらくの沈黙の後、課長は言った。「うん、じゃあみなさんよければ、その方向でやってみて。」


 くず、、、まじでくずだな。マルナーゲ帝国のマルナゲット皇帝かよ!ていうかさっきまでの議論は何だったんだよ。いらねーじゃねぇか。時間返せよ!


 でも、言ってよかったわ。しょーもないことやらされずにすんで。違う上司で、「いわれたことやりゃ良いんだよ!」って機嫌悪くするカスもいるからな。そこだけはあんたのいいところだと認めてやんよ。よし。昼飯はパンチョ大盛や!午後から眠くなるけどもういいや。今日の仕事はこれで終わり(笑)


 そういや今日なんでこんなにハッスルできたかわかったわ。シャッフルできいてた音楽。アジカンだったわ。なんでも初期厨だが、やっぱ初期はいいわ(笑)

ありがとうございました~

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