安倍政権の罪
自民党の総裁選で各候補が色々と問題点を挙げているが、私は安倍政権の根本的問題点は、法律の定義をあいまいにして、自由に運用できるようにしてしまった点だと思う。
公文書問題にしても桜やお金に関しても、さらには定年問題も、取り決めはきちんと書かれている。さらに、過去の答弁や立法の目的も残っている。
それでも、知らぬ存ぜぬで、恣意的ともとれる曲解までして、合法だと突っ走る姿勢が、すべての問題で責任を取らない内閣という批判につながった。論理はあっても、曲解だから説明できない。説明しても、納得されない。
菅政権では若干は是正されたと思うが、今度は、確信がないから説明できないに変遷したように感じる。
単純に例えれば、感染予防の話の中で、『議場ではマスク着用』と決めたとする。大半の人は「サージカルマスク」を想像するだろう。しかし、プロレスのマスクだってマスクだ。感染予防にはならないが、指摘しても、そんなこと書いてないと言い始める。布マスクだってマスクだという。鼻出しでも、飛沫を飛ばさなきゃいいんだろとなる。目的を忘れて、運用を勝手に替えるから滅茶苦茶になる。
「説明しろ!」
「説明しても納得してもらえない。」
こんな水掛け論では時間の無駄だ。
そもそも未知の高度なことを納得できるわけがない。説明で大事なことは、理由ではなく予想結果を示すことだ。
まあ、結果責任を追及されるのがいやで、予想結果を示さないんだから、ヘタレだけどね。
菅さんが出しているのは、予想ではなく希望的目標。
(達成しないと、おしおきがきっと待ってる)