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安夏先輩は何故か僕に絡みたい。  作者: たかしろひと
3/8

彼氏彼女

「先輩、彼氏いるんですか?」


 いつもの部室、向かい合って座り、読書に勤しむ僕と安夏先輩。

 今読んでる恋愛小説の影響で、なんとなく聞いてみた。

 先輩は心底つまらなさそうにハードカバーのページを捲っている。この前の本だが、結局最後まで読むことにしたらしい。


「いねぇよ。いたら、ここに来ないだろ」


 もっともな話だ。


「お前も彼女いないだろ」


「ええ。まぁ、興味ないんで」


「女にか? 別に偏見ねぇけど、ここでカミングアウトすんなよな」


「ちょっと飛躍し過ぎでしょう。女子に興味がないんです。だからって男に興味があるわけじゃないですから」


 元々興味が薄かったのだが、決定的になったのは先輩のせいだ。僕個人の気持ちではなく、世間的に美人で可愛い安夏先輩を眺めていると、他の女子が普通に見えてしまうという。そして女という生きものは中身とのギャップが怖い。

 ちなみに野郎にはまったく興味ない。


「変り者だよなぁ、お前」


「先輩にだけは言われたくないです」


 その後読書に集中、しばらくして向かいの先輩を見るとご機嫌な様子で鼻歌を歌っていた。

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