設定 : 種族
ネタバレになってしまう部分はありますので、本編で詳細な説明が出た際に追記します。
話が進むにつれて順次追加して行く予定です。
純人種
これと言って特徴(ひづめ、うろこ、角などの外的特徴)のない人種を指す。肌や髪色、目の色は特に定まっていない。
魔術的特性などを持たず、魔術に得意不得意もない。
過去の英雄などはなぜか純人種から輩出されたと伝えられているため、純人種主義という考え方が蔓延したが、国教として定められたベルグフォル教の陰謀論という説がまことしやかに囁かれている。
現在では混血を重ねた故に存在しないと言われるが、信じていない者も多い。
寿命は最大八十年。
氷人
極寒の地にのみ住む人種。
耳は小さく、その後ろから水晶のクラスター型の氷が伸びて、頭の形に沿って円曲しながら生えている。その体温は異様に低く、触れれば凍りつく鬼女の伝承はここから来ていると言われる。
その髪は青白磁の色をしており、男女関わらず長く伸ばしている。肌は血の気が薄く、その瞳はおおよそが銀である。
非常に美しいが異様に強く、魔法を常時使用せねば管理がほぼ不可能故、奴隷商人たちは捕獲を諦めている。
寿命は最大百二十年。
角族
褐色の肌に黄金の髪と虹の角を持つ種族。生まれた時は額に膨らみがある程度だが、一年ほどで通常の角へと変化する。角には螺旋模様が綺麗に刻まれており、魔力が欠乏すると黄金の色へと変化し、さらに欠乏すると薄くなっていく。
魔法が得意な種族であり、角は魔力を貯める器官であるが、角の乱獲があったため、それ以来数を減らしていた。
体は一律に細く、筋肉がつきにくい体をしている。
寿命は狩られることが多いため、正確に調べられていない。
鉱石族
体の一部を鉱石が構成している、珍しい種族。動きは遅いが、その防御力は高くもある。何日かに一度は鉱石を取り込む必要があり、その鉱石の種類によって、体から出た鉱石が変質していく。
死ぬときには岩盤と同化して亡くなるが、卵がその岩の中から生まれてくるため、寿命という概念が当該するかが謎な種族である。
樹族
緑色の表皮と葉っぱの髪をした種族で、目と発声器官のみが存在し、指先などから栄養を吸収して生きている。光合成もする。食物はもっぱら肉を好むが、好みもそこそこ存在する。
葉っぱは秋になると枯れ落ちて、冬は皆ツルツルになるが、冬の間は冬ごもりに入るためその姿は公式に確認されてはいない。稀に冬も頭がふさふさな種が存在する。
寿命は木の種類によってまちまちであるが、少なくとも二十年以上生きることは記録されている。
獣人
大陸の逆側のグラフフェルデ連合国家に住んでいる者たちで、その姿は数多の獣と融合し、様々である。
ひづめ、牙、爪、翼、鱗などを持っている者達が住んでおり、その動物に見合った特性を持つが、往往にして身体能力は高い。
結婚という概念はなく、非常に血族という概念が薄かったが、過去に持ち込まれた思想によって、今は比較的家族という枠組みを取るようにはなっている。
ただし比較的であり、他国から来た者達はその性生活の奔放さに大いに目を見張ることとなる。
寿命は最大五十年。
毛人
グラフフェルデ連邦国に住む、身体中をすべすべの滑らかな毛で覆われている種族。細い手足だけが毛に覆われずにいる。
身長はおよそ成人男性の腰ほどであるが、思慮深く色々な知恵を持っている。ただし時々大笑いして、笑い死にを年に何人かが起こすほど笑うことが好きであり、いたずらを仕掛けることもある。
一度政治的な問題になりかけたこともあり、それをなんとかするために「イタズラの日」を国家で設定して国中でお祭りのようにした。
寿命は最大百五十年。