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転移で、転生で世界最強の英雄  作者: 名無しのTKG
第1章 生まれ変わった英雄
4/5

少女と英雄

自分のステータスを見ているとどこからか悲鳴が聞こえてきた。しかも少女のものだと思われる。


「はぁ、やるか」


ため息をつきながらも魔法を行使する。


「『我が魔力を持って 周囲を探り示せ』」

「【レーダー】」


彼が作ったオリジナル魔法『レーダー』。広範囲に魔力の波を放出して索敵や状況を確認する魔法だ。


「逃げているものと、追いかけてるものか、片方は魔物だな。うわー、Bランクかよ」


魔物にはランクが存在する。

SSS SS S A B C D E Fが存在する。Bランクはある程度のベテラン二人くらいで倒す、中堅レベルだ。

一般的には。


「急ぐか」






私の名前はアイナ。色々な理由あって奴隷をしている。

奴隷商人の馬車に乗っていると、魔物が襲ってくるとの事だった。

商人の護衛が戦ったが全滅。

商人も死んだ。


そのスキをみて逃げ出した。


魔物は商人たちに夢中だ。今なら逃げれると思った。死の恐怖から一刻も早く逃げたいと思いながら懸命に逃げる。


だが、


「ここまでくれーー「グオゥーー!」ひっ」


魔物は私を追いかけてきた。その牙に大量の血をつけて。


「何で何でなんで、死にたくない!やだよ!」


追って来ないと思っていた魔物が追ってきた。

二メートルを越える体に、鋭い牙と爪。

全身を覆う赤き毛皮。獲物を猛禽のように見つめる目。

どんなものをかみ切る牙。


逃げまとうが、奴隷の待遇は良くないため、体力はすぐに尽きて転んでしまう。


「死にたくない!誰かー!!助けてよー!!!」


迫り来る魔物が怖くて、目を瞑る。


しかし、一向にしても痛みが来ないどころか、何かが吹っ飛ぶ音がして目を開くと、1人の少年がいた。


「大丈夫、君は守る」





反応を見つけてから、全力でダッシュして急行していたが更なる悲鳴を聞いて、焦った俺はさらにスピードを上げて駆け抜けた。


少し開けたところにでると少女が転んで死ぬたくない、助けて言っているところだった。


しかし、魔物はそんなことお構い無しに少女に爪を伸ばすところだった。


間に合わないと思った俺はまた魔法を行使する。


「『空間を歪めよ して運べ』」

「【次元歩行ディメンションウォーク】」


急激に景色が変化する。800メートル以上ある距離が一瞬で縮まり、目の前に赤毛の熊の魔物が来る。


突然、現れた俺に魔物も驚いていたが構わずに攻撃してきた。


流石に防御が間に合わないためまたも魔法を行使する。

魔法を使うためには、詠唱が必要なのだが無詠唱スキルにより、精度が下がる代わりに詠唱を無しで発動することが出来る。

時間が無いため速さを優先しこの技術を使う。


「【聖光大盾(セイクリッドシールド)】ーコネクトー【反射(リフレクト)】」


光の大盾が魔物の攻撃を防ぎ刹那、その衝撃が魔物に跳ね返る。


吹き飛んだ魔物を放置して、目を見開いて呆然としている少女に言う。


「大丈夫、君は守る」



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