遠き彼の地のコンサルタント
27歳休職中の半ニートである時坂道流こと僕は、ポリバケツと草刈り鎌を手に古い家の前で佇んでいた。
理由は2つ。
掃除をしてきて欲しいと母に頼まれたものの、めんどくさすぎて帰りたいなという思いがあったこと。
もう一つは、記憶にはないがどうしてか懐かしいような気持ちが芽生えたことにうろたえてしまったからである。
誰もいないはずの無人の家に佇む一つの影。
遠い昔に立ち入りを禁じられた地下部屋。
そこから繋がる世界は見たことのない辺境の村。
よく見知った人間とは違う、いわゆる獣人、亜人達が生活を営む世界。
商売が上手くいかず寂れゆく辺境の村で伝説の再来と持て囃される僕に出来ることは一体何なのだろうか。
理由は2つ。
掃除をしてきて欲しいと母に頼まれたものの、めんどくさすぎて帰りたいなという思いがあったこと。
もう一つは、記憶にはないがどうしてか懐かしいような気持ちが芽生えたことにうろたえてしまったからである。
誰もいないはずの無人の家に佇む一つの影。
遠い昔に立ち入りを禁じられた地下部屋。
そこから繋がる世界は見たことのない辺境の村。
よく見知った人間とは違う、いわゆる獣人、亜人達が生活を営む世界。
商売が上手くいかず寂れゆく辺境の村で伝説の再来と持て囃される僕に出来ることは一体何なのだろうか。