表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
犬な彼女と猫な彼氏  作者: たりとり
9/17

九日目 今年の旅行はどこに行こう

私たちは[夏旅行]という名目で、毎年GWに旅行に行っています。

一昨年は洞爺湖、去年は定山渓だったので、今年はどこに行こうかという話をしていました。

夏旅行の旅行先を決める際に、二人が重視するところは


温泉はどんな感じか

料理は美味しいか

旅館の雰囲気はどうか


この三つです。

はい、金額の項目が入っておりません。

なので、ここいいね!と思ってプランを決めて、完全に心が奪われた後で、金額を見てビックリ、ということが多々あります。

そんなときはよっぽど高くない限りは頑張りますが、料金一人29800円を見たときは流石に諦めました。


そんなことも踏まえ、きちんと料金を見ながら今年の旅行先を考えている二人ですが、何分、お互い旅行に対する熱意が高く、議論はどんどんヒートアップしていきます。

「ここ!この温泉入りたい!」

「いやこっちのご飯絶対美味い」

「それならこっちの方が美味しそうじゃん!」

「いや金額見ろよ二万円超えてるんだぞ」

「ならやっぱりこっちの温泉が!」

「だからこっちのご飯が」

完全にご飯派と温泉派で分かれています。

私は旅行に行くなら美味しいものを食べたいという思いが強く、対して彼女は「温泉は朝も夜も入るもの!」というほどの大の温泉好きで、話は平行線の一途を辿っていきます。


このままでは埒が明かないので、第三者の意見を聞こうという話になり、共通の友人である「BBA(同い年22歳)」を頼りました。

そして返ってきたのが「北湯沢行けば?」というものでした。


彼女によると、温泉はリゾート内のものに入ることも可能であり、ご飯も彼女のお墨付きということ。

とりあえず見てみないとわからんということで、調べていくと、ある一つのプランを見つけました。

「これ(だ)!」

そのプランは、一泊二日で朝夜の二色がつくもので、何よりも目を引いたのが「特別な珈琲とチョコレートが付いてきます」というもの。

何を隠そう、二人とも珈琲と甘いものに目がなく、三時のおやつと朝昼晩の珈琲を欠かしたことはない。

そんな二人にしたらこのプランはもう素晴らしいの一言。

それからすぐに日程の調整と部屋の予約をしました。


「いやーいいものがあったね!楽しみだね!」

彼女の言葉に応答しながら、この情報をくれた友人のBBA(同い年)に感謝のメッセージを送っているときに気づきました。


あ、また金額確認してない。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ