九日目 今年の旅行はどこに行こう
私たちは[夏旅行]という名目で、毎年GWに旅行に行っています。
一昨年は洞爺湖、去年は定山渓だったので、今年はどこに行こうかという話をしていました。
夏旅行の旅行先を決める際に、二人が重視するところは
温泉はどんな感じか
料理は美味しいか
旅館の雰囲気はどうか
この三つです。
はい、金額の項目が入っておりません。
なので、ここいいね!と思ってプランを決めて、完全に心が奪われた後で、金額を見てビックリ、ということが多々あります。
そんなときはよっぽど高くない限りは頑張りますが、料金一人29800円を見たときは流石に諦めました。
そんなことも踏まえ、きちんと料金を見ながら今年の旅行先を考えている二人ですが、何分、お互い旅行に対する熱意が高く、議論はどんどんヒートアップしていきます。
「ここ!この温泉入りたい!」
「いやこっちのご飯絶対美味い」
「それならこっちの方が美味しそうじゃん!」
「いや金額見ろよ二万円超えてるんだぞ」
「ならやっぱりこっちの温泉が!」
「だからこっちのご飯が」
完全にご飯派と温泉派で分かれています。
私は旅行に行くなら美味しいものを食べたいという思いが強く、対して彼女は「温泉は朝も夜も入るもの!」というほどの大の温泉好きで、話は平行線の一途を辿っていきます。
このままでは埒が明かないので、第三者の意見を聞こうという話になり、共通の友人である「BBA(同い年22歳)」を頼りました。
そして返ってきたのが「北湯沢行けば?」というものでした。
彼女によると、温泉はリゾート内のものに入ることも可能であり、ご飯も彼女のお墨付きということ。
とりあえず見てみないとわからんということで、調べていくと、ある一つのプランを見つけました。
「これ(だ)!」
そのプランは、一泊二日で朝夜の二色がつくもので、何よりも目を引いたのが「特別な珈琲とチョコレートが付いてきます」というもの。
何を隠そう、二人とも珈琲と甘いものに目がなく、三時のおやつと朝昼晩の珈琲を欠かしたことはない。
そんな二人にしたらこのプランはもう素晴らしいの一言。
それからすぐに日程の調整と部屋の予約をしました。
「いやーいいものがあったね!楽しみだね!」
彼女の言葉に応答しながら、この情報をくれた友人のBBA(同い年)に感謝のメッセージを送っているときに気づきました。
あ、また金額確認してない。