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犬な彼女と猫な彼氏  作者: たりとり
8/17

八日目 Let`s cooking (調理編)

これは、続き物の後半になりますので、前回の(準備編)から読むことを強くお勧めいたします。

さてさて前回はルール(?)説明をしたので、今回はその本編ですね。

そしてその結果、彼女の書いた最初の食材・調味料がこちら。

A肉

B塩

Cチーズ

Dサランラップ

Eオリーブオイル

Fワイン

Gタルタルソース


何かだいたいあってるような気がしますね。

ただ、こんな中でも異彩を放っているのがDのサランラップ。

半笑いのまま「フレンチでサランラップ使うの?」と聞いたところ

「最近のフレンチでは使うのかもしれない」と真顔で言ってきました。

他のを理由ですが、Eのオリーブオイルについて

「も●みちが使ってるからこれは間違いない!」と自信満々に言っているのを見て笑いをこらえるのが大変だった。

そして、肝心のヒントですが、くじでどのヒントをもらえるかを決めたのですが、引いたのはBとDを当てました。

そして変わった結果がこちら

A(多分)牛肉

B塩

Cチーズ

Dバジル

Eオリーブオイル

F(赤?)ワイン

Gオリーブオイル(!?)


Bを引いた時の彼女の一言は哀愁漂う「それはわかってるんや・・・君じゃないんや」でした。

もう一つのDのヒントですが、「草」とだけ書かれたスケッチブックを見て目を丸くしていたことを私は忘れません。

そして、謎のGのオイル変更、さすがにこれは理解が及びませんでした。

「なんでG変わってんの?」

「も●みちがよく追いオリーブオイルやってるの思い出して!」

これを満面の笑みで言われても笑わなかった私を誰かほめてほしい。


それから調理を始めましたが、まあお互いに料理ができるので、本家様のように面白いことは起きず、強いて言えば、調理過程で彼女の「これはいらない」の一言で隅に追いやられたサランラップさんが不憫だったぐらいのもので、それ以外は何事もなく彼女流サルティンボッカが出来上がりました。

肝心の味ですが、まあ特に不味いということはなく、少しオイリーな焼き牛肉でした。

その後、答え合わせをしたときに、半笑いの自分に対し、セージと生ハムを使うことへの全力の講義をしてきました。

「わかるわけない!」

「サランラップと追いオリーブは今日の金賞だわ」

「だっても●みちがしょっちゅうやってるじゃん!」

「まさか遠ざかるとは思わなかったよ」

「これは陰謀だ!訴えてやる!」

「そんな金は君になかろう?」

「悔しいー!」

なんだかんだ言いながら二人とも最後まで楽しんでいました。


そして、この時にできた彼女流サルティンボッカは、お酒のお供として今でも私たちの卓上で大活躍しています。

あ、いま出てくる彼女流サルティンボッカには追いオリーブオイルはしていません。安心してください。

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