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犬な彼女と猫な彼氏  作者: たりとり
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四日目 悔しさ余ってお金なくなる

前に、二人がゲーム好きだという風にお話ししましたが、人生ゲームや、チェスなどの、所謂ハンゲームといったものもお互いに好きです。

まあ大体のものが彼女の方が弱く、自分が勝つんですが、唯一彼女に勝てないものがあります。

それがオセロです。


どれだけの力の差があるかというと、角はとられ、置ける場所がなくなり、数を数えようものなら片手に収まるほどの駒しか残らないといった具合です。

今でこそ、その実力差をわきまえていますが、自分も男で負けず嫌いなもので、最初の頃は何度も挑戦していました。


「暇だからオセロやろう!」

「唐突にどうした」

やろうという割にはもう彼女の右手にはしっかりと我が家のオセロ盤が握られていた。

「久々にオセロやりたくなったし、ボコボコにしたくなった」

そう、彼女と初めてオセロをしたのは高校生の頃。

自習の時間にお互い自習する気なんてさらさらなかったため、なんとなくスマホのアプリで対戦していた。

結果は私の全敗。さらにその時飲み物を賭けていたこともあって、その日から一週間、彼女に飲み物を買い続けたという忌々しい思い出がある。


ただ、その一言で私の負けず嫌いに火がついてしまい、売り言葉に買い言葉、その勝負を受けることになった。

「ハンデはいる?」

「負けた時の言い訳にしたいならどうぞ?」

「またそんな強がり言っちゃってー」

「今日こそ俺の汚名を返上してくれる」

「記録更新するのが関の山ですことよ」

バカめ、密かに俺は特訓していたのだよ

顔も名前も知らない(オンラインの)人相手にな

とかなんとか内心ほくそえんでいました。


それから長いこと二人で白と黒をひっくり返しあい、気づいた時にはもう外は暗くなっていた。

まあ結果を言えば、

その日の晩御飯の買い出しの道中、彼女の足取りは軽くなり、

対して私は財布の中身が軽くなりました。

しかも、この日から一週間晩御飯代を持つという契約付きで。

高校時代の何倍のお金がなくなるのか、とかはもう考えたくもないです。



誰かオセロのコツを教えてください・・・

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