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犬な彼女と猫な彼氏  作者: たりとり
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一日目 私の彼女はこんなんです

私には付き合って三年になる彼女がいます。

どんな彼女と聞かれると、そうですね・・・


「ただいまー!おなか減ったー!」

帰宅を示す一言と同時に自らのおなかの状況まで教えてくれたこの女性が私の彼女です。

「今から作るからちょっと待ってなさいよ」

「今日の!ごはんは!何ですか!ハイ!」

人の話なぞ聞いていない会話のキャッチボールはもう慣れたもの。

「生姜焼き、お味噌汁、炊き込みご飯にほうれん草の和え物」そう淡々と私は返しました。

それを聞いて半狂乱になりながら目の前で惜しげもなく着替えを始めることにももう慣れたものです。

・・・慣れたくはなかったんですが。


ご飯を食べ終えて私が洗いものをしていると、「お風呂!」という主張する声が聞こえる。

「沸いてるから行っといで」

「一緒に入る?」

「今日はいいっす」

「入る」

「めんどい」

「入る」

「やだ」

「入れ」

「お風呂の栓抜いてこようかね」

ここまで言ってから渋々彼女は浴室に向かう。

大体いつもこんな感じです。


まあ上がってくるときは下着だけ着けた状態で上がってくるんですがね。

あぁ恥じらいを持っていたあの頃がもはや懐かしい。

上がってきた彼女に服を着ろだの、恥じらいを持てだの人として必要なことを教えたことの返答は

「明日のお弁当作って!」

これである。

そんな彼女の期待を込めた表情を見てため息をついた後、その一言を発した頭に拳を落としたところでようやっと落ち着く。


そんな彼女が私の彼女です。




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