表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/17

太陽の国

最後の最後まで駄文は直りませんでした。

完結です。

先制攻撃を仕掛けたのは大日本帝国だった。

 空母赤城、天城、加賀、土佐から発艦した五〇式戦闘機陣風(機体イメージF/A-18E)16機が56発の45式対艦誘導噴進弾を第3空母機動部隊に向けて発射した。

 宣戦布告なしの攻撃であったが、日本側も警戒していたためスムーズに迎撃に移れた。

 CAPが敵の対空装備機を追い払い、対艦装備機を撃ち落とす。艦隊に迫るミサイルは多数の35ミリCIWSと155ミリ砲、が火を噴き、対空ミサイルが飛翔してマッハ1・5級の対艦ミサイルである45式対艦誘導噴進弾を多数叩き落す。

 が、全ては防げない。和製アドミラル・クズネツォフ級空母天城、赤城へのミサイルは全て防いだが、和製キーロフ級巡洋戦艦(原子力ではなく通常動力機関を採用)金剛のマストに1発着弾した。

 それに続くように第1航空戦隊第2次攻撃隊の攻撃で和製アドミラル・ゴルシコフ級フリゲート秋月型駆逐艦照月、和製チャパエフ級巡洋艦琢磨型巡洋艦木曽、和製スラヴァ級巡洋艦最上型巡洋艦鈴谷が被弾した。

 幸いというべきか積極的に狙ってきた空母と戦艦には金剛以外被害は無かった。

 2度の航空攻撃を凌ぎきった第3空母機動部隊は24機の70式艦上戦闘機(Suー35の艦載機版)を発艦させた。

 なお第3空母機動部隊が第1航空戦隊に攻撃隊の数で勝っているのはカタパルトの差である。日本は既に電磁カタパルトを運用していたが、大日本帝国は未だに蒸気カタパルトが主流だった。

 途中でスカルビジナ王国に駐留している第401、411飛行隊の71式戦闘機(和製Suー35)32機も加わったことで総勢56機の大編隊となった。

 そして第1航空戦隊は電探でこれを探知したが、2度の航空攻撃で戦闘機の損害が大きく、上空援護機の追加は出来なかった。

 65式汎用誘導弾と68式特殊誘導弾が第1航空戦隊に殺到した。

 65式汎用誘導弾が外周の駆逐艦と巡洋艦の対空火器を潰し、68式特殊誘導弾が戦艦と空母に突き刺さった。

 68式特殊誘導弾は対戦艦用に開発されたミサイルで速度はマッハ2を少し超える程度だが、巡洋戦艦ならば一撃で沈める威力がある。

 誘導噴進弾搭載巡洋戦艦霧島のバイタルパートを貫通し、弾薬庫に引火、撃沈した。

 更に天城、土佐の飛行甲板に着弾、甲板にあった弾薬と燃料を誘爆させた。

 赤城と加賀には65式汎用誘導弾が着弾し、カタパルトと対空火器の一部を破壊した。

 第2次攻撃隊の攻撃では比叡、陸奥を大破させ、巡洋艦、駆逐艦に多大な損害を与えた。

 この攻撃の後、第1航空戦隊は撤退を開始。第3空母機動部隊も弾薬が尽きたために撤退した。

 





 翌日、日本は大日本帝国に宣戦を布告。のちに日本大戦と呼ばれる戦争が始まった。

 日本は通常弾頭のICBM、SLBMを重工業地帯、要港に向け発射した。さらに元ヒュゼル王国に造られた飛行場を46式戦略爆撃機で破壊した。

 海上自衛隊は日本連合艦隊を編成、中央大陸を北回りで迂回し、輸送船に乗り込んだ陸上自衛隊員15万を護衛しつつ日本列島へ向かった。






 日本列島に往く途中で僅かに残った飛行隊が日本連合艦隊を迎撃するが、鎧袖一触で蹴散らされた。

 一方、大日本帝国は初撃の混乱から立ち直り、帝国連合艦隊を差し向けた。

 かつて太平洋と呼ばれた大海で超大国の海軍戦力の全てがぶつかった。

 





 帝国連合艦隊の空母から攻撃隊が発艦しようとしたそのとき、日本連合艦隊の原子力潜水艦6隻と和製キロ型潜水艦8隻の67式対艦誘導弾、63式巡航誘導弾が空母に着弾した。

 雷撃では秋月型防空巡洋艦6隻、伊号潜水艦4隻を撃沈した。

 航空戦力が潰されたことに衝撃を受けていた帝国連合艦隊司令部に低空侵入してきた67式対艦誘導弾を6発搭載した46式戦略爆撃機12機が追撃をかける。

 対空戦の要である秋月型防空巡洋艦を欠いた状態の帝国連合艦隊では72発の対艦ミサイルを防ぐことは出来ない。

 必死の迎撃で何とか60発のミサイルを撃ち落すが、残りのミサイルは空母と巡洋艦に着弾した。

 辛うじて生き残っていた空母群は全て沈み、巡洋艦は一部が沈没。大半は大破及び中破となった。






帝国連合艦隊が壊滅した翌日、潜水艦から再びミサイルが発射され、横須賀、呉などの帝国本土の要港、さらには飛行場、陸軍基地に降り注いだ。

 大本営が徹底抗戦、本土決戦を叫ぶなか、本土の戦力が大打撃を受けたことで各地の戦力をかき集め始めた。

 が、潜水艦によるシーレーンの徹底破壊によって辿り着く輸送船は元の2割程度だった。

 日本は大日本帝国に止めを刺すために帝国本土を戦艦による砲撃、空母艦載機と爆撃機を用いた空襲を実行した(空襲の際には事前に避難勧告と一緒に厭戦ビラを撒いた)。

 東日本が壊滅してなお大本営は抗戦を主張したが、御前会議にて大日本帝国の『ある御方』が和平を決定。

 賠償金、植民地の独立、現首脳陣の退陣、憲法の一部改正を条件に講和。

 戦争は終わった。






 その後、大日本帝国は工業基盤を築いていた植民地の独立により工業力は衰え、これまでの行いから外交、貿易ともに支障をきたしていた。

 日本は周辺国家を支援して牽制させ、軍事的行動が取れないようにした。

 大日本帝国の封じ込めに成功した日本は戦国時代の中央大陸での工作、ブレジア軍の強硬派が暴走して起こったシュぺリア紛争の解決などに忙しかった。

 これからも様々な問題が襲い掛かるだろう。それでも太陽の国は進み続ける。

ご愛読ありがとうございました!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ