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VRゲームで遊ぼう  作者: イントレット
レジェンドオブシルバ(シングルRPG)
5/72

レジェンドオブシルバ5

 さて、ほとんど何もできずに死んだわけだが決して無理とは感じなかった。

 もっとうまく回避できていればちゃんと反撃に移れるチャンスはあったと思う。

 最後のハメられた形だって避けようとせずに防御すれば切り抜けられたかもしれない。

 戦闘強化DLCを入れる前はマジなんなんだこのクソゲーって思ったが、導入しての戦闘はなかなか面白いし挑みがいがある。


 ってことでリベンジだリベンジ。




 と意気込んで再び挑んだのはいいのだが、俺の視界にはGAMEOVERの文字が並んでいる。

 対処法を思いついてもすぐに実行できるわけではなかった。

 まあ、慣れるしかないのだ。

 今度こそ倒してやるから待ってろよ、デッドウルフ!




 そうしてギリギリ両手の指で足りる回数死んだ後、ようやくデッドウルフの撃破に成功した。

 どう対処したのか。簡単に言うとカウンターだ。

 相手の攻撃を回避するときに剣をすぐに振れるように構え、回避判定され攻撃権を得たその瞬間に攻撃を加えることでようやく攻撃に移ることができた。

 回避って攻撃とほぼ同時にすることだったんだな。

 おまけに空中で攻撃をヒットさせたからかそのダメージによる衝撃でデッドウルフは結構吹き飛んで地面を転がり、その間に再び攻撃権が得られたので下からすくい上げるように蹴り上げて空中コンボにつなげればそれまでの苦戦が嘘のようにあっさりと倒すことができた。

 

 決着自体はあっさりでもそこそこ長く苦しい戦いだったがこれでまだ最初のチュートリアル的な戦闘なのだから先が思いやられると同時にワクワクしてきた。


「そっちも倒したか」

「ああ。そっちも無事みたいだな」


 戦闘が終わるとイベントが始まり、ジャスティンがシルバへと話しかけシルバもそれに応対していた。

 このイベント時に体の自由が効かないというのももう慣れたもので、できる限り脱力を心がければいい感じにストレスを軽減できた。パワードスーツが出てくる作品にありがちなオートモードと思えばよかったのだ。 

 そうしてイベント中のシルバが周囲に目を配るとすでに味方の勝利によって戦闘は終わっているのが確認できた。


「一応これで終わりみたいだな」

「一体なんだってこんなところまで魔物が来たんだ? 魔物は前線で押しとどめられてるはず……まさか!?」

「……そういうことだろう」


 そうして一息ついたところでなぜ魔物が来たのかとシルバが考え、ひとつの答えに辿り着いた。

 ジャスティンも同じことを考えていたのか詳しく聞くこと無く同意する。


 話の流れから察するにここは前線からは少し離れた場所であり、その前線で魔物が押しとどめられているから魔物なんて現れない場所ということか。

 その本来魔物が現れない場所に魔物が現れたからシルバもジャスティンも前線が突破されたと判断したわけだな。

 こうして魔物による混乱を収めるために主人公シルバの冒険がいよいよ本格的に始まるといったところか。


 せっかくのRPGなんだしストーリーも楽しんでいきたいところだな。






 だが、しかし。

 ネタバレなどの問題からここから先は自分でプレイしてほしい。

 とりあえず個人的な意見としては割りと好みの王道ストーリーだった。

 上からの命令による行動が正しかったのかと兵士ゆえの悩みを抱いたり、親友ジャスティンとのいざこざだったり。

 それから軍隊規模での戦いの中必死に生き残ったりと割りとよくあるストーリーはあったが、シルバの目を通して見えるそのストーリーはなかなか鬼気迫るものがあった。


 ちなみにこのゲーム。

 レベルアップするとステータスを自由に振ることができる。

 そのため近接型から魔法型まで幅広い戦法を取ることが可能だ。


 俺は力と素早さ中心にステータスを振った近接特化でプレイしたがなかなかおもしろかった。

 戦闘強化DLCによって変化した戦闘は目まぐるしく状況が変わり対処するのはかなり難しかったが独特の戦術性とスピード感を味わえて最終的にはレジェンドオブシルバの戦闘システムはかなり気に入った。

 もっとも戦闘強化DLCを導入していなければ糞だ。

 それだけは言い切らせてもらう。

 プレイするときはぜひとも戦闘強化DLCを導入してほしい。

 できれば強化度合いはスピーディーさや駆け引きが楽しめるので最高レベルに設定することをおすすめする。


 ここまで触れていなかったがグラフィック・サウンド・五感。

 これらはVRゲームがまだ新しい時代のゲームにしてはかなり精巧に作りこまれている。

 と言っても五感に関しては嗅覚や味覚などは再現されていないのだが、発売時期を考えると触覚が違和感を覚えないレベルで再現されていたというのは本当に素晴らしいの一言に尽きる。


 そんなわけでVRゲーム初の国産RPGであるレジェンドオブシルバ。

 このゲームは今の時代でも十分に楽しめると自信を持って言い切れるゲームだ。

 ネットでの炎上の名残である批判批評に怖がらずぜひプレイしてほしい。

 ただ、何度も言うが、戦闘強化DLCは最初から導入した方がいいだろう。本当に。





 P.S. 女性NPCはいたが触れようとすると透明の壁に阻まれ触感を確かめられなかった。この点については非常に残念なことである。なお、自身の股間に手を伸ばして見たがこちらも透明な壁に阻まれた。卑猥な接触は不可能と見て間違いない。

レジェンドオブシルバはこれにて終了。


こんなかんじでひとつのゲームに関してのプレイログっぽいものを章わけして投稿していきます。

章ごとにプレイするゲームは変わっていきジャンルもバラバラ。

余程のことがない限りそれぞれの章で独立した話になるのでどの章から読んでいただいても大丈夫なように作っていきます。

大体短編から中編中心です。


また投稿時間などは決まっておらず一章分の小説ができたら投稿という形を取っていきますので場合によっては投稿間隔が開くかもしれませんがご了承ください。

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