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独弦哀歌  作者: 磯ノ上一
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ある日突然大きな深い穴が出来た。


誰も最初は近づこうとしなかった。


怖いからだ。


しかしある日、穴の底には皆が崇拝する神様がいると噂が流れた。


そして穴の底には楽園があると。


その神様を称え、信仰する多くの信者たちは一目散にその穴の中へ飛び込んでいった。


そして信者ではなくとも興味のある人はその穴の縁に腰掛けて見えぬ底を眺める。


神を信じぬ未信者はその穴に見向きもしない。


ある日、噂を聞きつけ訪れた信者の一人が未信者の一人に言った。


「なぜ神様を信じないのか。」


未信者は答えた。


「神様なんていない。神様がいる証拠なんてないからだ。」


「この穴の底にいる。」


その後信者は何も聞かず穴へ飛び込んでいった。


神様はいない。


穴の底から戻って来た人は一人もいないからだ。

宗教を穴に例えてみました。

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