たった100円のタイムリープ プロローグ
この作品は自分の思い出をベースに書き上げていく小説になります。あまり小説は読まないのですが、自分の感情を形にして残しておきたかったため初めて執筆してみようとおもいます、飽きたらやめます。
なぜだろう?なぜ時間は思い出を美化するのだろう?なぜ後悔をより募らせ、人を変化させてしまうのだろう?
俺は時間が嫌いだ。時の流れにあらがうことができない人間はもっと嫌いだ。ああなんでこうなっちまったんだろう。こんな人生じゃなかったのに。
時間が俺を狂わせたんだ。時間によって彼女にも振られ、友達もいなくなり、挙句の果てに俺を愛してくれた家族にも見放されてしまった。楽しかった時はもう全部思い出となりこれからは一生訪れることはないだろう。
やべえ。涙が止まらねえ。。。
どこで人生おかしくなったとかはない。時間が少しずつ俺のいいところをむしばみ、今残ってるのは俺のチ〇カスみたいな部分だけだ。
毎日ただおもしろくないテレビを見て感傷に浸ってるだけだが、寝るときだけは楽しい夢を見る。いっつも中学時代の思い出だ。
楽しかった時の夢だからこそ起きた時の絶望感がすごい。だから朝からとても悲しい気持ちになりそれが回復しないまままた夜になる。その繰り返しだ。
確か中学の頃の夢を最初に見たのが去年の4月だっけ。今日は4月8日だからもう一年経つのか。
あの頃に戻りたい。ぼんやりとそんなことを思いながらおれは布団から這い出た。そして半年以上洗っていないユニシロのパーカーを着て外に出た。
外に出るのは一週間ぶりだ。人に会わなくてはならないのは本当に嫌だけど食料が底をついてるため仕方なかった。外はまだ明るく、節約のために暗闇の中に一日の大部分を過ごしている自分にとって、この明るさに目を慣らすだけで一苦労だ。
なるべく他人と視線を合わせないように、視線を数歩先の地面に設定し、イヤホンのノイキャン機能を使って聴覚から得る情報も限りなく減らした。そして俺は早歩きで近くのコンビニに向かい始めた。しかし数歩先の曲がり角を曲がると目的地に到着するというところで、落ちているなにかが俺の目を奪った。
その落とし物に近づくと、それはただの100円玉だった。いらねえと思いながらも常にお金に困ってる俺はポケットに100円を突っ込んだ。
100円玉を拾ってる瞬間を誰かに見られたかもしれないと恥ずかしくなってきた俺は、全速力でコンビニまで走り一週間分のカップラーメンと酒を買い、
家に帰ってすぐ、ポケットから拾った100円玉を出した。
なんかおかしい。普段は道にお金が落ちてても拾わないのに。落ちているお金拾うやつガキだなとかばかにしてたのに。
多分拾った理由は既視感だ。100円なんてどこにでもあるのだろうから当たり前なのだろうけどそういうことじゃない。
俺はこの100円玉を見たことがある気がする。そしてなにかとても大事な100円玉だったような気がするんだ。
いやそんなことはない。俺は100円玉を親指ではじいた。ずいぶん長い間100円玉は空中にいた気がした。きれいな軌道を描きながら回転する100円玉を目で追っていると視界が次第にぼやけてきた。




