喧嘩
駅のホームで、香織が突然気を失ってしまい。
その場は騒然となった。
なんとか駅の医務室に運び込んだあと
しばらくしたら意識を取り戻したが、記憶が曖昧だったようだ。
本人はぼんやりしていた様子だったが
期間限定とは言え、彼氏彼女になったんだ。その間は支えていきたい。
一応、精密検査を受けようと言う話になったが、家が片親なので心配かけたくない。
と言うので、
「じゃぁ僕が付き添いで行くよ。でも結果はちゃんと親に伝えてね?」
と言い了承してもらった。
どのみち今のタイミングで放おっておけるわけがない。
さっき、気を失ったのだって
龍二が、もう居ないと言う事を受け入れられないからなんじゃないか? そう思う。
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学校も完全にサボってしまい、家に直帰した。
なんか、もう勉強する気分じゃなくなったなぁ。
こういう時は先輩と話して癒やされたい。
りゅー1:先輩、話したい事があります。そして癒やされたいです。都合良いときにボイスできませんか?
とりあえずメッセをしつつカップ麺を用意する。
なんかもう簡単な物も用意する気にもなれない。
今日は生麺タイプの物にしよう。ちょっと高いけど。今は少し贅沢がしたい。
甘いものもなんか欲しいな。アイスとか。
メグミ:いいよ。いまから話すかい?
りゅー1:はい。今だとカップ麺食べながらになりますけど。
トゥルルルルル♪
太ったネズミの着信音が鳴り響く
この曲は好きだけど。今はそんな気分じゃない。
『ハロー、りゅーいち君。癒やされただなんてなにかあったのかい?』
「こんばんは。先輩。今日も元気そうですね。
ちょっと話しづらいんですが・・・・今日、知り合いが、、、
その自殺未遂しまして、、、それでなんか流れで付き合う事になってしまったんで、報告をと」
『・・・・・・』
「・・・・・・えっと、先輩? 聞いてます?」
『あぁ、聞いているよ。済まない。余りの内容にびっくりしてしまってね』
「まぁ、そうですよね。自分でもびっくりしました。
その場で、先輩との約束があるから卒業するまでしか付き合えないとは言ったんですけど。
相手も意識がぼんやりしていた様なので、伝わっているか分からないです。
自殺しようとしてた直後だから正直確認するのも怖くて・・・」
『ん? あ、そういう事? 考えても見ない事になってるね』
「そうですね。僕もなんでこんな事になったんだか・・・そもそも香織は龍二の彼女なのに・・・」
『フフ。まぁ大いに悩み給え。今の状況になった起点は君なんだから、ね』
「たしかに香織を拒絶できなかったのは僕が原因ですけど・・・めぐみ先輩が近くにいればこんな事にはなってません」
『それは済まないね。でも、一度は納得してくれただろう?
りゅーいち君がずっとボクを想っていてくれて、構ってくれているなら。
もう一度付き合うと言う約束だ』
「そうですね。っていうか、僕は先輩に癒やして欲しくて連絡したんですよ。
なんか虐められてる気がします」
『そういえばそうだった。済まないね。ボクは好きな子を虐めてしまうお年頃なんだ』
「いや、もう大学生でしょ。単に楽しいだけなんじゃないですか?」
『よく知ってるね。嬉しいよ。ボクの事を良く知っている。そんなりゅーいち君が好きだよ』
・・・・ハイソウデスネー・・・・
『・・・拗ねちゃったかな?・・・』
流石にこの流れで好きとか言われても全然嬉しくない。悪乗りし過ぎだよ。
「あーなんかもう今日はいいです。また時間ある時でお願いします」
イライラした気持ちが抑えられない。
『・・・うん・・・』
「また連絡しますから。それではおやすみなさい」
ツーツーツー
まぁ、結局悪いのは僕なんだ。
先輩を好きだと言ってるのに
その場の流れとは言え、他に彼女作ってしまったんだから。
先輩は気を使ってくれたんだと思う。だって、今は付き合ってない状態とは言え
僕に対して怒っていいし。裏切り者だと罵ってもいいんだ・・・
それで先輩に癒やされたいだとか、どの顔で言ってやがる。
このクソ野郎と言われたってしょうがない。
とりあえずシャワー浴びてから
先輩にごめんなさいと好意のメッセして寝よう。
男女の関係は単純接触効果が大事だと偉い大学の先生も言っていた。
要約すると、色んな方法で好意を伝え続けて、
その上で頻繁に触れ合って、いっぱいセックスしろ。って話だった。
それで、好きな人と円満になれるならやらない理由はない。
りゅー1:今日は僕が悪いのに怒ってしまって済みませんでした。香織とは上手く別れられないか考えてみます。また時間ある時に話がしたいです。では、おやすみなさい。
こんなもんかな・・・。もう寝よう。





