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第97話『この世界の魔法は範囲攻撃が難しい』

地道に見てる人がほんの少しずつ増えとる……。

何でこんな駄文な作品に読者さんが居るのか本当に不思議だ。

それなりに居るので書くのが面倒で止めようかと思っても止めるに止められません。

こんな成長しない駄文でも読者さんがそれなりに居る限り、止めずに書き続けるでしょう…………ぶっちゃけ書き始めた段階からあった曖昧な大筋の流れからすると、半分にさえ到達してません。

意味も無く続編の構想まで初期段階辺りからあったので、それまで含めてしまえば更に延びてしまいますね~(遠い目)。


 目や耳が治って来たので、レンが狙った方向を見てみると、バラバラになった的が黒焦げになり的周辺の地面が僅かに焦げたのか黒く変色していた。


 地面に向けて直角に撃ち出した為か、直線には長く影響を与えていたが、範囲としては余り横には広がっておらず一番広い所でも半径約二メートル辺りまでしか広がっておらず、的の手前は数十センチ程しか焦げていない。

 電気と言う特性上見た目よりもう少し広いかも知れないが、それでも+数メートル程度までしか効果は及ばないだろう。


 まぁ、直線的には十メートル以上届いてそうなので、効果範囲は長四角の広さはあると思う。

 貫通する程の威力であれば百メートルは凪ぎ払う様に感電させられそうである。



「……今までのは全て使った魔力量は違う……でも魔力弾だけで言えば全部同じ量しか使ってない…………雷属性は両手の分で二つだけど……威力は二つ分以上……その分制御が難しい……」



 最初から文字魔法を使っていて判断が難しいが、恐らく俺が普通に使ってる魔力弾より魔力量は少なかった様に思える。

 何せ最初の的に切り込みを入れた程度なら、多分俺の魔力弾はそれを上回る程度の威力はある。


 俺が使ってる魔力弾は大体十位はある筈なので、半分の五辺りだと思う。

 実際文字魔法でそれ以上にはなっている可能性はあるが、文字魔法単体では余り圧縮する必要が無いので十に届かない程度しか消費してないだろう。


 更にミーシャの手を借りて体感した属性魔法は、ある程度変換させる為にコツが必要だが魔力自体は消費していない感じだったので、魔力の消費はどれも魔力弾の個数+文字魔法と言った感じだと思われる。



 俺の魔力を約十使った魔力弾は的を大きく抉るが、貫通はしない位の威力だ。

 大雑把な感覚で並べると、普通の魔力弾(五)+文字魔法<俺の魔力弾(十)≦属性魔法製の魔力弾(五)+文字魔法<属性魔法製の半月状魔力弾(五)+文字魔法<<<<<雷属性の魔法(五×二)+文字魔法、と言った感じだと思う。


 ぶっちゃけ先程の的を粉砕した雷魔法と同じ様に、魔力弾で的を粉砕するには倍以上、最低三十は必要だろう。

 それも粉砕して貫通まではするが、効果範囲や貫通後の威力を考えると、実質的に属性魔法製の半月状魔力弾+文字魔法と同等程度の威力しか無いと思う。


 実際に試さないと判断出来ないが、魔力弾<属性魔力弾≦複合属性魔法と言った形だと思われる。

 属性魔力弾と複合属性魔法に大きな差が無さそうだと判断した理由は、消費魔力が同等であれば僅かに劣るにしても近い威力が出せそうな印象があるからである。



「……早速、実際に自分達で試してみる……属性魔法はまだ不安定だから……文字魔法で色々してみるといい……」

「はいはい、は~い! まずどんなのをしてみればいいのか分かりませ~ん!」

「……それを考えるのも練習の一つ……まずは何でもいいからやってみて……」


 おぉぅ、割と投げっぱなしな……まぁ発想力が重要っぽそうだから妥当な気もするけど。

 でも、結構世界が違う故の別角度からの発想に期待して、余り詳しく教えずに新しい発想から生まれる魔法を見れる事を望んでそうな気もする。


 うん……何かちょくちょく俺に目を向けて来てるから、ギュンターから何かしら聞いて、他の四人以上に俺が珍しい事をするのを期待してる雰囲気がするわ。







 期待してる感がある目と時折視線が合って、超プレッシャーなんだが。

 余り期待すんなー、そう言うプレッシャーには割と弱いんだから。







 とりあえず、普通にレンがやったのと同じ斬撃と射出を試してみた。

 結果。

 いつもの魔力弾(恐らく魔力量十位)で的が真っ二つになった。



 次に形状を薄い半月状にしてから使って……使っ…………文字魔法維持しながら形状変えて作るの難しいな。


 結果。

 多少難しい上に慣れない為か、倍以上の時間が掛かったが、的が真っ二つになった上に的の先にある地面が一文字に抉れた。




 さぁ、想定の範囲に近い結果が出た訳だが、改良するより新しく別の事を考えた方が良さげだ。

 何せ俺の属性光らしいし、どう考えてもビームサーベルじゃあるまいし、切る事には向いてなさそうだよな。


 熱線の様に焼き尽くすのも悪くなさそうだが、長時間放出する必要がありそうな方法は消費量的に論外である。



 ちなみに【火】等の様に属性を付けようとした場合、火属性っぽい形にはなる。

 がしかし、火と言う文字にどれだけ魔力を込めたのか次第でしか火力は出ない。


 例えば魔力量が十の魔力弾に文字魔法で十以下の魔力量を込めた【火】を使っても、十の魔力弾に火の追加効果が付いた程度で普通に十の威力の魔力弾にしかならない。

 ちなみに、他の余分な文字を入れずに【火】だけで作った魔方陣でその程度である。

 ぶっちゃけ余り役に立たない。


 十の魔力弾に文字魔法で十以上を込めると、十を越えた辺りから火力が上がる感じだが、役立たずだ。

 ミーシャから属性魔法を教えて貰った時に、最も上手く作れた光属性の魔力弾でさえ十の魔力量で倍にはならないが、割り増しの威力は出ていた。

 特に攻撃性が低そうな光でさえ、数割程度の威力増加である事を考えると、倍以上使って倍は愚か五割も上がらない時点でどれだけ役に立たないのかお察しな感じである。






 光属性に適してそうな内容に悩んでいると。

「あ~!! もう面倒臭いっ!? どうせならこんなんでもいいじゃんっ!」


 唐突に紅葉ちゃんが頭を掻き乱し叫び声を上げた、考えていたが頭が限界に達したらしい。

 手を振り翳して魔方陣の無い大きな【風】の一文字を作り、魔力弾をその文字目掛けてぶん投げた。





 そして普通に風の玉になって的を粉砕した。

 ちょっと待て……あれでも出来るのかよ。

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