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第94話『研究者は未知に弱い』

前日書いてる途中で寝落ちした上、大して語録が無いので駄文の癖に手間取って何とか翌日に完成させましたが、更新が遅れてしまいました。


よくキャラが勝手に動くと言う方が居ますが、台本形式であればまだしも地の文を書く必要がある書き方の場合、そんなにスムーズに筆が進むんですかね?

と、疑問を感じる今日この頃。


こんな描写不足な内容でさえ結構、地の文による描写の文章化に悩むんですが、私が語録が乏しい上に文才皆無だからですかね?。


 ミーシャの放った魔力弾によって、的の人形には風穴が空き興味津々であったレンや放った本人であるミーシャは固まり、他のメンバーは今一理解出来ていない為か感心した様子で見ているだけだった。


 勿論、理解してる訳じゃ無いけど、俺も固まっている方である。

 なにせ爆発せずに焦げ痕がある訳でも無く破片すらも出ないまま、命中した部分だけ抉り取られた様に消失している。


 どう考えてもヤバそうな効果を発揮している様にしか見えない。



「……コレは……凄く興味深い…………もう一回っ……いや次は向こうの防具を的に……魔法を対象にした実験も必要……」


 硬直から立ち直ったレンが目を一際輝かせながら、ミーシャに掴み掛かる勢いで矢継早に言葉を投げ掛ける。


 レンの勢いにミーシャは狼狽えされるがままになっていた。


「これこれ、余り無理を言うでない、その者は学び舎に通う若き学士なのであろう? 相手の意思を無視して勉学に費やす時間を奪ってはいかんじゃろう」


「……それは……確かに……」


 菊次郎爺さんの分かり難い言葉な上に、若干ずれた表現でも何か納得出来る部分があったのか、眉を寄せて考え込んだレンだが、すぐに。


「……なら研究補助要員として雇う……手付けで百万……日給五万は出す…………老師に伝えれば更に2倍……いや3倍は出してくれる筈……」


 割と現実的で破格な条件を出してきた。

 どうしても魔素によって作られた魔力弾の事を研究したいらしい。


 ミーシャは唐突に出された破格の条件に驚いていた、しかしすぐに別の条件を出してきた。


「凄くいい待遇なのは嬉しいんだけど、それよりも桜……達って城内で訓練してるのよね?」


「……? ……そう……城の訓練施設や広場で……毎日練習してる……」


「なら、あたしも彼等の練習に参加出来る様にならないかしら? それなら報酬なんかいらないし、課外活動扱いで単位も取れそうだし……」


 ん? もしかして誰かから教えて貰いながら練習してる風に勘違いしてるんだろうか?。

 城のお偉いさんを教師に教わってる感じであれば、それに参加するのは割と授業の一環として認められそうな印象だが、実際俺等がやってるのは殆ど自主練レベルだ。


 自主練に参加しても課外活動として認められる可能性は限り無く0に等しい。



「……貴女は彼等と一緒に練習がしたい?…………老師に貴女の有用性を説明出来れば……可能性はある………でも単位は分からない…」


 そりゃそうだ、どう見てもレンは学校に通った事がありそうな年齢には見えないし、そんな交渉が出来そうな社交性がある様にも見えない。

 地位は結構高いとは言え、学園内の施設を使うよりも遥かに色々と条件を付けた上で、学園のお偉いさんと契約を交わす必要がありそうだ。

 一過性のモノじゃなく、ある程度継続性のある話であれば尚更である。



「別に出来ればでいいわよ、これでもあたしは優等生なんだから多少単位を落としても問題無いし」


「……ん……老師に相談する…………それで……今から少し……試し撃ちをして貰うのは……あり?……」


 どうしても研究してみたいんだろう、ソワソワと落ち着かない様子でミーシャを見上げている。

 何となくプレゼントを楽しみにしている子供の様な、ちょっと断るに断り切れない感じを曝け出してる。


「あ~もう……分かったわよ、どうせあたしも色々試してみたいし、少しの間だけだからねっ!」




 そうして、この日はミーシャによる魔素を使った魔力弾の試射を色々と試す事に残りの時間を費やして終わった。

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