第80話『色々試した後は練習』
すみません。
昨日書いてる途中で寝落ちして、完成しませんでした。
1日ずらして23時更新にしようとも思いましたが、遅れてるんだから23時を待たずに早めに投稿して置きます。
新しく習得した魔法はまたもや使う場所や状況を選ぶ魔法だった。
割と使える可能性を考えて何度か試してはみたものの、単体ではちょっと威力が高い位だが、最低でも三発は出る上に一斉に撃つ事しか出来ない。
しかも、交わる形で配置すると威力が倍増し、ぶつかる形では広範囲に被害が及ぶ。
真っ向から衝突し合えば円形に広がり、一定の角度で衝突すると扇状に広がる。
衝突にならない程度の角度であれば、そのまま1つに混ざってより太いごん太ビームになる。
こんなもんどう使えと。
正面衝突では、割と離れた所で衝突させたのに吹き飛ばされ掛けた。
クロスする形で衝突させると、衝突した地点から先が広範囲に渡って地面が抉れた。
1つに混ざった方なんかは、巨大ロボに使った変身時の最大圧縮魔力弾である魔力レーザーに、勝るとも劣らないと言った感じだった。
どう考えても侵略者相手にさえ気軽には使えない。
最低でも、3発が互いに当たらない形でしか使えないだろう。
つまりは運用方法が兎と変わらず、面で破壊するか線で破壊するかの違いしか無い。
ちなみにボス犬は試す勇気が無かったので、結局試していない。
兎でさえ親分は桁違いなのに、ボス犬がどんだけの威力になるのか……恐ろしくて試す気にならない。
そもそも、かなりの数出さないとボス犬は出せない訳だが、混ぜ過ぎ危険な犬を大量に出した上に桁外れなボス犬までとか、ヤバい予感しかしない。
と言うか、親分兎もまた出して色々確認した方がいいんだろうが、そんな気が全く起きない。
何なんだろうか、メインの魔法は威力が高過ぎて気軽に使えない魔法使いとか、どんな魔法使いだよ。
まぁ、魔力で色々出来るから結構楽しいけどさ。
その後は、飛行魔法で飛びながら二重詠唱で魔法の針鼠を出してみたり(針鼠を回転させながら飛ぶと便利そうだから試したが、大軍相手の空中戦以外に使い道が無い)。
飛行魔法で飛びながら二重詠唱で魔力弾ばら撒いたり(フィーアが魔力弾を使うと直線的に撃ち出すしか出来なかったので、多分フィーアに飛行魔法使わせて自分で魔力弾を撃った方が良さげ)。
文字魔法で増幅系を作りつつ魔力弾を発射(所要時間は短くなったが、変身中であれば普通に溜めた方が威力が高そう)。
割と役に立ちそうな練習にはならなかった気がする。
最近迷走してる気がしてならない。
とりあえず、昼を済ませて午後は飛行魔法と魔力弾の練習に費やした。
地味に精密操作のスキルの効果なのか、魔力弾の方は思いの外作る速度や溜める早さが増していた。
今なら巨大ロボの相手を、もう少し余裕がある状態でやれそうだ。
ただ、思った以上に魔法は使い勝手が悪そうな物しか無いから、迷宮内では主力の魔法は全く使えそうに無いと言う事実が面倒な事この上ない。
他の4人は使う必要が無かったり、楽になり過ぎるから控えてるだけだが、俺だけ自爆ダメージだとかフレンドリーファイアになりそうだからだし。
次の階層への許可がおりても、内部の広さ次第では主力の魔法は全部使えないって状況になる可能性が否定出来ない。
故に、早い段階で魔力弾の威力の調整をしっかり練習して、尚且つ溜めの時間を少しでも短くしないと、足手纏いになるかも知れない。
魔法解禁した場合、楓ちゃんの魔法でも威力は充分だし、使う魔力の量を手加減しなければ楓ちゃんの攻撃力は大半の相手を切り裂くだろう。
ハッキリ言って、他の4人の中で一番俺が身のこなしが悪いので、弱点になる可能性を否定出来ない。
流石に出て来る敵がある一定以上の素早さになった場合、恐らく最初に反応し切れなくなるのは俺だろう。
幾ら後衛型とは言え、転移や防御魔法があって反応し切れず、守られっぱなしと言うのは不味い。
特に一応同じ後衛型の紅葉ちゃんは、今の所は防御手段も回避手段も自前の方法しか無く、守りが必要なのは俺よりも紅葉ちゃんの方だ。
今の時点では必要無い位に気配を消したり避けたりしてる訳だけど。
精密操作の効果もあって、今日の練習で最後には魔力弾の溜め時間を半分位に短縮出来た。
次の練習目標は素早い相手でも反応出来る様に、動体視力や反射神経を鍛える事だが……。
どうやって鍛えりゃいいんだろうか? キリエに頼んでボコボコにされながら速さに慣らす位しか思い付かないんだが。
多分キリエは、まだ忙しそうだよな~。
どうしよう……。