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第78話『増えた蓄積魔力の使い道』


 フィーアが言うには森を跡形も無く吹き飛ばした事で、何千~何万本と言った数の木に含まれる魔力を吸収した結果、蓄積魔力が激増した様だ。


 蓄積魔力が激増した原因が判明した訳なんだが、使い道に困った。

 とりあえず例の改造を取ってみたものの、残り三十六万程で今色々取っても使いこなせないだろう事は確実だ。


 一応中級セットも取ってみたが、それでもまだ三十三万。

 ちなみに次は上級セットが増え必要Mの量は三十万と、ギリギリ取れる範囲だったが取らずに保留。


 上級の内容は魔法LV4に【防御魔法上級・自動迎撃衛星・魔砲・加速魔法】と数の上では中級と同じだった。


 防御魔法は更にリアクティブシールドとリモートシールドが増えている。

 自動迎撃衛星は魔力弾を周囲に浮かべる感じらしいが、こっちが何もしなくても勝手に一定数浮かび事前に範囲を決めておけば規定範囲内に入ったモノを迎撃する様だ。

 魔砲は魔力弾を作る感覚で魔力砲撃が出来るらしいのだが、放射と炸裂に拡散等の種類がある様だが……拡散ってなんだよ。


 加速魔法は指定方向への加速を対象を選ばず何にでも掛けられ、直線軌道にしか進まないものの最低倍率は2倍から魔力消費を増やしつつ最高で10倍にまで跳ね上げられる様だ。

 文字魔法で似たような事は出来るけど、多少時間が掛かる上に集中力が必要なのと比べて、加速魔法は魔力の消費が加速度的に増えるが瞬時に使えるらしい。



 一応近接戦闘用に、魔杖術LV1を取って残りは保留にして後々必要になった際の為に残しておいた。


 さて、早速取ったスキルの中で室内でも危険性が低そうなものから試してみた。

 中級セットの中では大半は試しても限られた範囲の密室空間では、余り効果を確かめられそうに無いので、使用感を確かめる為に飛行魔法を使ってみた。



 初っ端から力加減を間違え急上昇して天井にぶつかったが、力加減に注意しながら慎重に使ってみると結構自由自在に飛び回れそうな操作感だった。

 しかし慣れない内は少し意識を逸らしただけで魔法が切れて自然落下したので、空中戦をするのはまだ難しそうだ。


 次は魔杖術を軽く試してみるが、今一実感は薄く少しだけ扱い易くなったかな? といった位しか感覚に差は無い。

 まぁ、使ってるのは杖じゃなくて棍的なモノなので厳密には違う武器な性で違いが分からない程度の差になってるだけかも知れないが、初級レベルで使う杖とか大抵は木の枝みたいなモノの場合もあるので、多分実際にLV1程度じゃ大差無いんだと思う。

 他にも魔と付くだけに技の様なモノもある様だが、流石に室内では試せない。

 万が一、杖の先から何か出たりしたら部屋の中の物が壊れる。




 室内で使用感を試せるのは以上の2つだけなのだが、まだ改造が残ってるのでどんな事が出来るのか色々見てみた訳だが。



 変身や魔法の詠唱等を細かく設定出来たり、色々と設定を弄れるらしい。

 現時点ては色々と最大値になっていて、削りたい部分が無い訳でも無いが弱体化してまで変更する事じゃない。

 そして何より待望の【肉体適応一時解除】が存在している。


 今すぐやりたい所だが、焦る気持ちを抑え説明を隅々までしっかり目を通した。




 まず、解除の種類は2つ。

 倍率を下げて解除するか、倍率を下げずに解除するの二種類。


 2つ共に一時間の時間制限有りで、倍率を下げずに解除した場合は変身が出来ない様になり解除してる間は魔装具が使用不能になりメニュー画面も【肉体適応解除中】と言う表示一色になる。

 逆に倍率を下げる方は解除中に魔力が下がる代わりに変身が可能……ただし解除中は元の姿なので絶対にする事は無いだろう。


 双方共に解除を途中で止める事も可能ではあるが、一時間ピッタリ使い切っても一秒で止めても、再度使用するには一週間は使用不可になるらしい。

 つまり一度使えば、次は丸一週間は戻れない。



 望んでいた元の姿に戻れる効果があるスキルを取ったけど、目的も無く気軽に戻るのは無理だな……勿体無い精神と必要な時になれないのは困る的な意味で。


 勿体無い精神は、衝動的に無駄な時に使う事に勿体無く感じるし、必要な時になれないと困ると言うのは……。




 万が一やれる好機が来た時に、大人である元の姿でしたいからだよ、万が一位の可能性だけどな。


 ハハハハと空笑いしつつ遠い目になる俺だった。

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