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第72話『初めての対侵略者戦・巨大ロボとの決着と驚愕の事実』


 ランベルトが予想外に囮として大活躍で、凄く目立つからかこっちには全く攻撃が来る様子が無いので、じっくりと魔力を込めた魔力弾を作れた。


 魔力レーザーレベルまで溜めると被害が酷くなる上に、目立つし囮をしてるアイツに当たる可能性もあるので、控え目ではあるが、今までよりも数倍は溜めて作った魔力弾だ。



 凄いスピードでうろちょろする奴に当てない様にするのは一苦労だが、一応パッと見で端の方に居る時に反対側に向けて撃ち出した。



 放った魔力弾は、制御にまだ余裕があるからか圧縮魔力弾の様に形を変えず、球状を維持したまま飛んで行き巨大ロボの装甲を砕いて炸裂した。



 装甲を砕いたものの、相手の巨大さからすると一部を破壊した程度で、流石に機能停止までは行かなかったらしい。

 破損した部分から煙を上げつつも、巨大ロボは変わらず動き続ける。


「夫婦の初めての共同作業って奴だねっ! 我妻とのコンビネーションには誰が相手であろうが敵わないのさっ」



 何かちょっと鬱陶しい事を口走っているのが聞こえたが、軽く聞き流して二度、三度と同じ位の魔力弾を作り出し巨大ロボに撃ち込んで行く。





 繰り返す事数十回、遂に巨大ロボが崩れ落ち動かなくなった。

 鬱陶しかったのか、それとも凄く目立つからか最後までアイツを狙ったまま、こっちに攻撃が来る事は無かった。


 本当の所、もっと多目に溜めた魔力弾を使えば反対側まで貫通する威力が出せて、何十発と撃ち込まなくても良かったかも知れない。


 でも、アイツのお蔭でかなり余裕が出来たので、周囲に被害が及ばない様に攻撃が抜けない程度で抑えて仕留める方法を取った。


 まぁ、デカさがデカさだったのでかなりの回数をやる必要性があるとは思っていたが、まさか何十発と必要になるとは思わなかった。



「やぁ、どうだったかな、僕の華麗な活躍は? しかし君と2人で初めての共同作業だったのに見てる人が居ないのが残念でならないよ」


 鬱陶しい奴が爽やかに歩み寄ってきた。

 かなり助かったのは事実だが、好きになれない感じなのは変わらない……と言うかウザい。


「で、一応言っとくけどさ、勝負はどうするんだよ? 多分単純な数では圧倒的な差がついてるぞ」


「僕の敗けだよ! 何せ1体も倒せてないからねっ!」


 割と潔いが、何でこんなに堂々としてんだろうかコイツは。


 呆れた顔で見ていると、コイツは更に喋り続けた。


「僕の敗けなのだから、何でも奢ってあげるよ! 何なら僕の家で食べて行っても構わないよ? むしろ大歓迎だからね!」


 行く訳ね~だろ、何で好き好んでかたっ苦しそうな家に行かなきゃならんのか。


 嫌そうな顔になるが、コイツは全く気が付く様子が無く詰め寄ってきて、本格的に誘ってきた。


「何なら夕食以外でも言ってくれれば用意してあげるよ、勿論土産も持たせるし家に泊まっていかないか?」


 いつの間に泊まると言う話に変わったんだろうか、サラッと食事だけから一泊と言う内容に変えてきやがった。


「泊まる訳ねぇだ……あ? 何か光って「伏せたまえっ!」どわっ!?」


 空の彼方に光る何かを見付けて首を傾げていると、ランベルトに頭を押え付けられて無理矢理地面にしゃがみ込む体勢になると同時に、空から幾筋もの細いビームが降り注いだ。


 状況を把握した時点で防御魔法を展開するが、初撃で攻撃を食らったのか、ランベルトの着ていた金色の鎧の破片が地面に散乱している。


「ちょっ、大丈夫か! 怪我して無いだろうな!」


 心配になってランベルトを見上げると……俺の頭は真っ白になって固まった。


「防具が壊れてしまったが、我妻を守る為に壊れたのなら何の問題も無いさら!」


 ランベルトは傷1つ無い様子で、元気良く爽やかに胸を張っている。



 その姿は鎧が破損してボロボロではあるが、血が流れてる様子も無く本当に無傷らしい。

 そこまでは何の問題も無い。



 しかし、鎧だけで無く中の服も破れた様で白い肌が見えている。

 ここまでも一応は問題ない。





 だが、胸を張ったその胸部の服も破れ、そこからは。



 明らかに女性のモノと同じ柔らかそうな膨らみが、隠される事無く晒されていた。

 しかも、胸を張っている為に目の前に押し出される形で。



「えっ? ちょっ、女ぁっ! つか、胸が殆どモロ見えだから隠せっ!?」


「おや? 別に僕が男だとは一言も言ってないからね、それに周囲には未来の妻である君以外には居ないから隠す必要も無いだろう?」


 ランベルトは悪怯れる事無く、俺の言葉をあっさりと流した上で、隠す所か逆に胸を張ったままでより近付いて来た。


「必要あるわっ! ってこんな事してる場合じゃないっ! 攻撃して来たのは敵の増援か!?」


 胸を隠さないランベルトから目を反らす様に、ビームが飛んで来た方角を見上げる。


 見上げた直後に俺達の頭上を通り越して行く、複数の飛行体が視界を通り過ぎて行った。


「ちょっ、マズい本隊の方に抜けて行った! 本隊を抜く前に落とせ無いと街まで行かれるぞ!?」


 飛行体は戦闘機の様な形状をしていて、ざっと百に近い数がかなりの速度で飛んでいる。

 ハッキリ言って一番速い燕弾でも追い抜けそうに無い上、レーザー状の魔力弾ならば弾速では追い抜けるが、作るまでに街に到達してしまいそうだ。


 つまりは、すぐに迎撃する手段が無い。


「威力はそんなに高く無さそうだが、このままでは街が危ないね、でも僕だけでは落とす手段が少な過ぎる……ちょっと失礼するよ」


 険しい表情を浮かべていたランベルトは、こっちに声を掛けると同時に俺を抱え上げた。


「なっ、急に「喋ると舌を噛むよ」ちょっ!?」


 ランベルトは有無を言わさず俺を抱えたまま、凄いスピードで走り出した。

はい、実はコイツはBLじゃなくてNLな奴でした。

一応見た目は男っぽい見た目寄りですが、イメージは中性的な容姿です。

中性的だけど、容姿が格好いいイケメン寄りな上に喋り方が定番な貴族お坊ちゃん風だったので、全く気付かなかったと言う設定。


後、どうでもいいですが、可愛い物好きと言うイメージです。

だから見た目の釣り合いが取れていて、可愛い物好きと言う自分の好みにピッタリだったので、先走って求婚したと言う脳内設定が。

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