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第34話『初めての討伐依頼』


 10日目


 城門前に集まってギルドへ、メンバーは昨日と同じでキリエと桜達の合計5人だ。


 ギルドに着いて早々、事前に伝わっているのか、それとも元々なのかは分からないけど、あっさり俺達の登録が終わり、登録証になる名刺サイズの鉄の板を渡された。



 この登録証はギルドカードと言う名称で魔道具に分類される物らしい。

 依頼を受ける際に受付で手続きをする事でカードに依頼内容が浮かび、達成時に依頼者から特定の事をして貰うまで、カードから依頼は消えない様になっているらしい(ギルドで消す事は可能だが評価が下がる)。


 このカードは依頼を受けた支部のギルドの魔道具と繋がっているそうで、何らかの問題が発生した場合は、自分のカードに決まった内容の事をする事である程度伝わる様になっているとか(依頼の達成具合と継続可能か不可能等や、問題の種類や負傷レベル等)。


 基本的には、依頼内容によって設定された期間内に依頼が達成出来そうに無い場合や、依頼中に達成不可だと判断した場合に使用される事が多いらしい。


 カードは今までの依頼内容を記録していて、ギルドにある魔道具を通す事で、今までのやった依頼の種類や評価等の情報も閲覧出来る様になっている。

 勿論閲覧出来るのはギルド職員だけで、ギルドの職員以外は閲覧内容に制限がある、自分のカードの情報を見る分には依頼の種類と達成数だけが見れる様になっている。



 カード表面にはランク等も表記されていて、高いランクになる度にシルバー、ゴールド、ミスリルと変わっていき、魔力を込める事で様々な効果を使える様になるが、大半はギルドへの伝達機能を占めているそうだ。


 シルバーからメールや通信機能の様な事が出来るらしいが、事前に登録が必要な上、ギルド以外はシルバーで1人、ゴールドで3人、ミスリルで5人までしか登録出来ない。

 言うまでも無いが、ギルドに登録した人で、最低でもシルバーカードになっている相手にしか使えないので、もっぱら依頼中に使われている程度だとか。

 ちなみに、ミスリルはSランクだけで、皆伝はゴールドになるそうだ。



 俺達に渡されたのは、銀色のカードで表面には【討C】と書かれている。

 最初からCランクのシルバーカードなのか……まぁランク上げる暇はそんなに無さそうだから、むしろ少し低めなのかも知れないが。


「余り離れた所には行けませんから、すぐに戻って来られる近場の依頼をして貰います」


 討伐依頼が貼られている所に来ると、キリエがそう言いながらDランクの貼られた所から依頼を探している。

 流石に害獣駆除では無いらしい。



「丁度近場で何匹かゴブリン討伐の依頼が出されていますので、この依頼を受けて頂きます」


 キリエが壁から1枚の紙を剥がし、こちらに見せてきた。


 え~と、なになに、近くの森に巣を作り始めたゴブリンの討伐、移動距離は徒歩30分程度で推定5~10匹、巣の場所までは大まかに分かっているみたいだ。

 巣を新しく作り始めた為にハイゴブリン等の上位種が居る可能性もあるので、Dは最低2人以上が条件で、ハイゴブリンを発見した場合は報告だけでも一応依頼達成になるらしい。

 しかし報酬は半額で達成報酬のみ、と減額され依頼内容変更の上で討伐が行われた際に、元の依頼内容との差異がハイゴブリン1匹程度の誤差だった場合は評価が下がる可能性があるとか。


 評価が下がるって事は、恐らくハイゴブリン1匹程度だとランクが上がる程では無いらしい。



 若干フラグっぽい雰囲気がある内容なんだが、初めての依頼でこんな内容の依頼とか大丈夫なんだろうか。



 いや、戦力的には余り心配してないけど、多分ゴブリンじゃ最高でもキングでBだったから、キリエ1人でも恐らく倒せるんだろうし。

 むしろ、あんな超人戦が出来るキリエが危険にさらされるゴブリンとか、思いつかないわ。




 受付に依頼書を渡し、更に貰ったばかりのカードを渡して受付の人がカードに何かをして返された。

 さっきので依頼を受けた事になるらしい、依頼内容について詳しく書かれた紙を渡されて『いってらっしゃいませ』と送り出す言葉と共に頭を下げられた。



 渡された紙には、目撃情報から想定される対象の最低数と、割と大雑把な地図に赤丸で巣の場所が記されていた。

 依頼者は個人名などは書かれてなく、アーカイブ軍と表記されている。


 依頼者が軍って……近いんだから訓練がてら自分達でやればいいのに。




 早速出発したが、目的地の森までは馬車を用意されていたので、馬車に揺られて10分足らずで森の目の前に到着した。


「思ったより普通の森って感じね」


 目の前には如何にも森と言う様な、木々で溢れた風景が見える。

 手前が草原なので、境界線がはっきりして左右を見回しても木々が途切れた所が見えないので、結構広い森らしい。

 森そのものは普通だが、こんなにくっきり草原と森に別れた所が普通と言えるんだろうか?。



「さぁ、ここからは歩きで行きますが、何時遭遇してもおかしくありません。

 初回なので、戦闘以外は私がある程度やりますが、次回の為に4人共周囲の警戒を行って下さい」


 俺達、誰も索敵なんか教わってないんだけど、無茶振りじゃなかろうか。

 そう思ったけど、キリエはさっさと森に入って行くので、全員言葉を発する事なく後を追った。



 本当に大丈夫かね? と不安に感じるが、同時に相手が雑魚の定番のゴブリンなので、何となく大丈夫とも感じていた。


 その時、この依頼があんな定番っぽい展開になるとは、流石に全く思って無かった。

 相変わらず感想は1つも無いけど、じわじわ閲覧者が増えてる様に見えてビックリです。

 他の作者の作品と違って本当に駄文な上、更新も週一と遅いのに、そこそこ話数があるから何でしょうか?。


 ぶっちゃけ、地の文が状況描写や風景描写等のイメージを掻き立てる内容が全く思い付きません。

 他の作者の方はよく思い付くもんだ、と感心するばかりですよ。


 次回は戦闘になる予定、でも普通にチートな集団なので苦戦とかする予定はまだありません。 

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