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第24話『定番巡り』

今回はちょっと長めにしてみました。

スマホのメモ帳で書いてるんですが、文字数表示されないタイプなんですよね……

なので私のアバウトな感覚だと今までより少々割増って程度な感じです。

更新が週一ならもっと長くてもいいのかな……


 気を取り直して次は、鎧等の金属製の防具屋や武器屋に案内して貰う事にした。


「あそこが武器屋です」


 何やら看板の文字の中に刀剣を入れて、武器と書かれている店が見えてきた。


 店の前に来ると、店内に様々な武器が飾られてるのが見えた。

 うん、これぞ武器屋って感じだよな、さっきとは大違いだ。


「いらっしゃいませー」


 中に入ると、エルフっぽい人に軽快な声で迎えられた。

 首を傾げて、武器屋なのに定番のドワーフじゃないのか、と考えていると。


「おや? お客さんは女王様から呼ばれた違う世界の人ですね」


「そうですけど、何で分かったんですか?」


 入ってすぐに言い当てられて、何で分かったんだろう? と困惑の表情で聞き返した。


「前の無の日に来られた赤い髪の女の子に、入って来た際に同じ様に首を傾げられたんですよ」


 前回、紅葉ちゃんが来て同じ様な事をしていたらしい。

 しかし、紅葉ちゃんは俺と同じ様な事を考えていた訳じゃ無さそうだが、何に疑問を感じていたんだろうか?。


 そんな風に、また首を傾げているのを見てか、店員さんが言葉を続ける。


「気になって聞いてみると、『武器を作る人にしては体が細過ぎる』と言われまして、当店は武器を打っている訳では無く、販売と魔法付加を行っているだけ何ですよ、異世界から来られた方は鍛冶をする人が武器屋をされていると勘違いされるみたいですね」


 違う理由で疑問を感じていた様だ、内容からすると武器屋と鍛冶屋は別になっているらしい。

 だとすると、置いてある武器は鍛冶屋から仕入れているんだろうか? そんな疑問を訪ねると。


「仕入れ先はそうですが、店内にあるのは、全て数打ちの値段が抑え目の物ばかりですよ、鍛冶屋に直接頼める程の資金が無い方や時間の無い方は店内の商品を買われますが、資金があれば直接頼まれた方が手に馴染む逸品を手に入れられますね」


 武器屋としてそれでいいんだろうか、露骨にそんな表情が出ていたんだろう、店員さんは更に続ける。


「勿論、鍛冶屋に直接頼めば、いい武器は手に入りますが、大半の鍛冶師は魔法付加を行う事までは出来ません、当店はそんな武器に魔法付加をされたいお客様が持ち込まれた武器に、魔法付加を行う事とすぐに手に入る安価な武器を販売する事を主体に、商売しているんです」


 おぉう……何やら熱意たっぷりに語られた、熱が入り過ぎた為か徐々に距離が近付き、今では肩を捕まれてキスでもされんばかりに顔が近い。


 店員さんは手を離して数歩後ろに下がると、熱を入れ過ぎて語っていたのを自覚したのか、若干頬を赤くして軽く咳払いすると、足早に店の奥に去って行った。



 魔法付加の事を聞いてみたかったが、流石に少し気まずい。

 何もせずに店を出るのもどうかと思ったので、店内を見て回る。


 店内には、ナイフから大剣まで様々な大きさの剣や、ハンマーやメイス等の打撃武器、弓や鞭等も飾られてる。


 それにしても、店員さんは両性的な容姿をしていた為か、今一性別が判断出来なかった。

 あんな容姿で迫られると、ちょっと男だったとしてもアリかな、と思わなくも……って、何考えんだ俺は。


 首を横に振ると軽く店内を見て回って、足早に店を出た。



 次に案内して貰ったのは防具屋、勿論だが鎧とか金属製の物を売っている所の方だ。


 店内を覗くと、所狭しと鎧や兜に盾、更には手甲やブーツの様な手足に着ける物や鎖帷子等が飾られている。


「いらっしゃいませー」


 店内に入ると武器屋の時と同じ様に軽快な声で迎えられた。

 近寄って来たのは、武器屋と同様にエルフっぽい人だ、武器屋の様に鍛冶師が防具屋をやっている訳では無いらしい。


「え~……魔法付加に来られたんでしょうか?」


 あぁ、置いてある防具はどれもサイズが合わなそうだから、買いに来たとは思われ無かったみたいだ。


「今日はどんなのがあるのか見に来ただけなんです、どんなのがあるのか教えて貰えますか?」


「当店で行える魔法付加は、無を除く6種の基本属性付加に硬化や軽量化、少々特殊なモノに汚れず消臭効果のある浄化等があります」


 買いに来た訳じゃないのに教えてくれるか心配だったけど、快く教えてくれた。

 魔法付加と言っても割と普通な内容で、属性付加は魔法耐性だけで無く幾つかに付加しておくと、何かしら効果があるらしい。


 火属性を付加すると寒さを軽減して、水属性では暑さが軽減されるらしい、一式を同じ属性付加で揃えると吹雪の中でも寒く無かったり、火の中でも一時的に大丈夫だったりするとか。


 属性付加で一番人気は風属性で、単体では殆ど効果が無いが、一式風属性にすると何と言うか速さが上がったり空中で若干滑空出来るらしい。


 他にも何らかの効果があったりする可能性はあるが、現時点ではハッキリしていないそうだ。


 特に土、光、闇の3つは効果が分かって無かったり、微妙な効果しか分からないとか。

 無属性はそもそも希少で、無属性を魔法付加出来る人が居らず、恐らく全ての属性に対して多少耐性があると言う予想以外は、完全に不明らしい。


「魔法付加は多少時間が掛かる上、少々値が張りますからギルドでランクが低い内は割安な浄化が人気ですね」


 魔法付加はパパっと出来る訳じゃ無いみたいだ、と言うかギルドとかランク等、気になる単語が出てきた。

 次は魔法関係の物を売ってる所に案内して貰おうと思ってたけど、先にギルドとやらにしよう。


 店員さんにお礼を言って、少し店内を見て回った。


 置いてある防具は、鎧の様なゴツい物は人気が無いのか、セットで買うと割引になっているみたいだ。

 確かに魔法がある様な世界で、普通の鉄製っぽい鎧はむしろ邪魔になりそうな気がする。


 サイズ調整が出来ない量産品の防具は余り売れそうに無い印象だが、サイズが余り関係無い盾は割と売れているのか、他の防具は種類毎に1つしか置いてないのに対して、盾は幾つか同じ物が置いてある。


 値段? そもそも変身したら勝手に姿が変わる上に魔法障壁とやらがあって、しかも魔法使いな俺に金属製の防具とか意味無いし。

 そんな買う気の無い物の値段とか、一々見ても仕方ないわ。



「次はギルドとか言うのがある所に案内して欲しいんだけど」


 一通り見て店を出て、そう問いかけると首を傾げられた。


「ギルドですか? キリエ様の許可無く勝手に登録は出来ませんが、それでよろしければ」


「登録出来ないのはいいけど、なんでキリエ?」


 登録は出来ないって、別に週一でしか来れないからいいけど、何でキリエが出てくるのかは気になる。


「実戦はギルドの討伐依頼で行うそうなので、その時にみんなで登録すると聞いてますから、それに普通に登録すると一定期間依頼を受けてない場合は、処罰の対象になるらしいですよ?」


 何で軍に居るのに、わざわざギルドに登録してするのかは分からないけど、確かに依頼を一定期間しないとダメって言うのはまずい気がする。

 実際俺達の役割から考えると、余り遠くには行けないし、都合よく毎回近場の依頼があるとは限らない。


「とりあえず、どんな所か見たいから案内してくれるかな?」


「分かりました、ギルド・アーカイブ支部に案内しますね」


 ホミュが歩き出したので付いて行く、にしても支部なのか、ギルドの大元はどこなんだろ?。

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