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第20話『癒しの力(しかし力は抜ける気がする)』

ちょっと短いです。

19話に纏めた方が良かったかな?


「職種とやらにナースとあるんじゃが、ナースとは何の事なんじゃ?」


 ぶふっ!


 音がした方に顔を向けると、楓ちゃんと紅葉ちゃんが、体を背け口元を抑えて肩を震わせていた。

 桜は未だに羨ましそうな表情だが、3人はナースが何の事なのか分かっているのだろう。


 ギュンターは分かっていない様子だし、桜は何やら軽くトリップしているし、楓ちゃんと紅葉ちゃんは未だに肩を震わせているので俺から説明するしか無いみたいだ。


「え~と……ナースは怪我や病気を治す人を手伝う人の呼び方だけど、魔法が関わるなら怪我とか治せるんじゃないか?」


 口元が引き攣るが、考えてみると説明が難しい、この爺さんがどんな世界に居たのか分からないので、もしかすると医者も知らないかも知れない事を考えると、難易度が高い。

 昔の医者の呼び名って蘭方医とかだっけ?と、あやふやなのでどう説明したらいいやら悩ましい。


「おぉ、回復魔法を使えそうな職種なんじゃな、椿君達に菊次郎殿を加えるとなかなかバランスが良さそうじゃ」

「儂が怪我人を治せる様になるのか、それは嬉しいのぉ」


 2人は嬉しそうだが、俺は微妙な気分だ、どうせなら楓ちゃん辺りがナースで、菊次郎爺さんは戦士の方が気分的にも戦力的にも良かった気がする。


「怪我人等はおらぬが、早速フィンフに魔法の使い方を聞いて、魔法を使ってみてはくれんかの?」


 ギュンターの言葉を聞いて、菊次郎爺さんも使い方を聞くのに集中したらしく、1人で頷いたり首を傾げたりし始めた。


 しばらくそうしていると。


「ふむ、コレがそうじゃな、では早速試してみるとするかのぉ」


 菊次郎爺さんがそう言うと同時に注射器を掲げて、こう言い放った。


「みんな元気にな~れ~!!」


 上半身を前に倒し、片足を後ろに水平に上げ、注射器を横に振るう様にしながら回り始めた。

 すると、菊次郎爺さんを中心に淡い水色の光が周囲に舞い、幻想的な光景に……。


 うん、コレは微妙にキツい。


 未だに戦った事がある訳じゃないが、戦闘中にこんなんやられたら気が抜けそうだ。


「おぉ、コレは広範囲回復魔法じゃな、ハッキリとは分からぬが、怪我だけで無く体力や魔力も回復させる効果もありそうじゃ」


 色々と回復するらしい、でも代わりに気力は下がりそうだ。

 出来れば楓ちゃんや紅葉ちゃんの様な可愛い女の子にして欲しかった。


「アタシもあんなのが良かったわ」


 菊次郎爺さんの魔法を見て、桜がそう呟くが、勘弁して欲しい、菊次郎爺さんには及ばずとも、桜の様な男にされたら咄嗟に避けたくなりそうだ。

 いや、むしろ菊次郎爺さんより桜の方が避けたくなる。


「菊次郎殿、魔法を使う感覚はどうじゃ? お主が使う気とやらとは違うじゃろ」


「近い感覚ではあるが、なにやら少し違う所から引き出しておる感じがするのぉ、少々慣らす必要がありそうじゃ」


 一番最後に来たのに、一番速く合格を出されそうだ、マジ半端ないな、この爺さん。


「それは良かった、今から魔力を扱う練習をしたいじゃろうが、今日はもう遅い事じゃし、今日の所はこれでお開きにせぬか?」


「ここは明るいが、確かに道中は暗かったのぉ、ギュンター殿の言う通り今日はもう休むとしようかの」


 変身を解いてフィンフを伴って歩き出す菊次郎爺さんと、横に並びギュンターも出ていった。


 残されたのは、まだトリップしたままなのか微動だにしない桜と、未だに笑いから抜け出せてないのか動き出さない楓ちゃんと紅葉ちゃん。


「この3人置いてくのかよ……」


 流石に放置して行けなかったので、楓ちゃんと紅葉ちゃんの笑いが治まるのを待ってから、桜の頭を叩いて正気に戻して部屋に戻った。

なかなか進まない。

いやハイペースで進めたら内容を考えるのが追い付かなそうなんですけどね。

根本的な設定が異なる世界からの外敵なので、他の国は余り絡みそうにありません。

いつ来るか分からない敵を相手にした防衛戦なイメージなので、国から離れる理由が思い浮かばない。

まぁ、5人も居るので別れるのはアリなのかな? 別れるには対等以上に戦える感じじゃないといけないですよね。

苦戦してたら人数減らすとか論外ですし、難しい。

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