第104話『ミーシャの初練習?』
本当に誰が見るんだ、こんな駄文。
と思いつつも、感想は無いのに何故か地味にブックマークが少しずつ増えてる気がする。
書く意欲は少ないけど、とりあえず行き当たりばったりな形で完結までは執筆を続けて行こうと思いますので、よろしくお願いします。
25日目
今日は朝からミーシャが加わった。
代わりに昨日居たランベルトが居ないので、昨日は本当に少し暇が取れただけだった様だ。
ミーシャが居る為か、今日は練習用の場所とは一風変わった所に集められた。
結構広いが、何やら謎の機材等が置かれているので、研究好きなレンの事を考えると研究用の実験場だと思われる。
研究する気なら俺等、居る意味あるんだろうか?。
「……今から実けn…………新たな魔法の開発……常識に囚われない発想が欲しい……きっとみんなの力にもなる…………筈……」
そんなレンの発言から始まった検証実験が始まった。
最初にしたのは、魔力遮断効果があるらしい容器を使い、ミーシャがそれぞれの魔素を選り分け、単一属性の魔素の生成作業。
これは、ミーシャの最も得意な属性と苦手な属性である火と水、そして8つ目の謎の魔素はスムーズに選り分ける事が出来たが、残りの5つの魔素を選り分ける作業に時間が掛かった。
謎の魔素は区別が付き易く簡単に出来、得意な属性は集まり易かった為で、逆に苦手な属性も集まり難さが功を奏し、選り分けがスムーズに進んだものの、残りの5つの属性は判別に手間取った為だ。
手間取った5つの属性も、風・土・光と言う使用者の居る属性は、それぞれが属性魔法によって変換した魔力をミーシャが間接的に体感する事で選別が進んだものの。
残りの闇と無は、メンバーの中には居なかった為、選別方法がミーシャの感覚頼りとなって難航した。
が、しかし、選り分けた魔素は一定以上の濃度になると属性の色を発する事から、とりあえず選り分けて判別すると言う荒業で、選別作業を完遂させる事に成功した。
闇属性は容器内が、ハッキリと暗くなった為一目瞭然だったのだ。
無属性は無色だった為、見た目には全く変化が無かったので魔素が満ちているのか、俺達には分からなかった。
次に行ったのは、単一属性による魔力弾の威力測定。
勿論、7つの属性による測定結果は既にある様なので、謎の第8属性を使った実験だ。
これは、特殊な魔道具を介して魔力を通す事で、一定量の魔力で作られた魔力弾を使用し、様々な特性を持った目標物に当てる事で、どの様な効果があるのか調べるらしい。
最初は普通の鉄の鎧、定められた量の魔力で行う為、普通はヘコみ傷を作る程度らしいのだが。
ミーシャが作った第8属性による魔力弾は、衝突した箇所が魔力弾の大きさ分、抉れる結果になった。
破片も無く、消滅したと言える結果だ。
何か、こんな効果の魔法に見覚えがある気がする。
その後、植物である木、液体、砂、果てはダイヤの様な鉱物を使ったものの、全て同様に命中箇所から魔力弾の大きさ分の穴が出来上がる結果となった。
ちなみに、残った部分には全く影響が無く、消えた部分だけ綺麗に抉り取られた様な状態だ。
最後に、石の様な石板を使った実験を行ったのだが、これは全く傷1つ無く当たると同時に衝撃音も無く、消える様に静かに魔力弾は無くなった。
最後の石の様な物は、魔力を通さず、魔力の無い物質で作られた石板らしく、普通なら物理的な効果だけは現れるとか。
光・闇・無と言った3種は衝撃のみだが、火は僅かな焦げ跡が、水は濡れ、風は傷が付き、土は当たった箇所に跡が残るらしい。
魔法自体は遮断するが、無効化する訳では無い為に魔法による跡が残るのが普通なんだとか。
まぁ、そんな結果が出た訳だが、俺達にはそこまで強く関係がある訳でも無く、レンがブツブツと呟きながら机に向かったので、ミーシャを連れて 大規模練習場に移動した。
多分アレはしばらく意識が戻って来ないから、ミーシャと一緒に練習する為だ。
一応一緒に練習する為に来た訳だしな。
早速練習な訳だが、この前見付けたミーシャに合いそうな、単体文字の複数同時展開の実演から始めた。
折角大規模練習場を使うので、頑張って二重に円を描いた50個程で魔力弾を飛ばした。
凄い勢いで飛んでいき、何となく感覚的に後10程増やせば、ソニックブームが発生しそうである。
多分、音速自体は既に超えていると思われるが、魔力弾は物理的な影響が出辛いのか、音速を超えていてもソニックブームは発生し難いらしい。
多分属性魔法か、普通に物を投げ込んだ場合は、また別な形になるかも知れない。
で、ミーシャに手本を見せた後、すぐにやり方を教えて見た訳だが。
初回から50個を、普通に作り出していた。
しかも、魔力量的な部分はまだしも制御的にはまだ余裕がありそうだ。
才能と素質って、両立しないで別々に存在する事が普通にあるんだな……。