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第99話『文字魔法の検証』

文章量が少な目で、尚且つ中々話が進まない性で何時の間にやら話数が二桁になりそうです。

多分上手い人が書いたら設定やストーリーは殆どそのままに、話数は半分以下になった上で読者が何十倍になりそう。

いや、上手い人でも何十倍に増やせる程のストーリー性があるかは知らないけど。


 プレッシャーが凄かったので、結構投げ遣りな文字魔法の使い方をしたら、割と洒落にならない事になった。


 ちなみに、魔力弾に十で文字魔法は一×三十程使った気がするので、魔力消費の総量は大体約四十位である。

 正確な数値が分かる程には器用に扱えない為、誤差は数割あると思われるが、六十は超えないだろう。



 そして、魔力を六十使って魔力弾を撃っても多分クレーターは出来るだろうが、深さや幅は半分以下になる……と思う。


 何よりレンからの目線が輝いている……様な気がする。



 実際有用性があるのかは分からないが、感覚的には文字魔法を複数配置するのは地味に難易度が高い。

 通常の魔方陣で囲んだ文字魔法は、イメージ的には魔方陣内に文字の効果を広げる感じなので、数を増やすのは難しく大きくする程に維持するのに集中力が必要になる。


 つまりは以前、徐々に小さくなっていたとは言え、十個程の大きな魔方陣を複数展開していたミーシャの制御能力の凄さが分かる。

 ぶっちゃけ、魔力弾を動かしながら徐々に数を増やすと言う、魔力の複数同時制御を鍛えられる練習をやっていなければ、俺も二つ目が出来るか微妙なレベルの難しさだと思う。


 と言うか、現時点でさえ五個目辺りから自信がない。



 その内容から分かる通り、魔方陣を使わない文字単体の場合は敷居がぐんと下がる。


 文字単体であれば字を描けば多少形が崩れても維持が可能で、最低限文字としての形状であれば効果は余り下がらない。

 流石にバラバラの文字を複数使おうとした場合は、ある程度イメージする事が必要なのか難易度が上がるが、同じ文字だけであれば維持と作成の2つさえ同時に出来れば、1つずつ増やす事が簡単に出来るだろう。


 複数の魔力弾の操作と生成を無駄に練習していた俺なら、同じ文字であれば複数同時に描く事も可能な為、比較的短時間で多くの文字魔法を展開する事が出来る。


 恐らく維持するだけであれば、魔力弾の倍以上は作れるだろう。






 チマチマと文字単体の複数同時使用を検証してみると、以下の事が分かった。



 まずは、文字魔法は文字に込められた意味の強さによって効果の上限が上がり、上限に近い効果を出す為には込める魔力の量が必要になる。

 そして、その上限を超えた量の魔力を込めても、込めた魔力量の十分の一程の効果しか発揮されず、尚且つ込める魔力量が増える程に制御が難しくなる為、実質上限は使用者の制御能力次第で決まる。


 【火】と描いた場合に込められる魔力量の上限が五であれば、【炎】であれば上限が十はあって、【火】の文字に十の魔力を込めても【炎】に六の魔力を込めた物より劣るだろう。

 勿論【炎】に五よりは【火】に十込めた方が効果は高いが、余分な五の魔力は上限内での一に劣る程度の効果しか無く、無駄にはならないが消費量と釣り合わない為に無駄に消費したのと変わらない事にしかならない。



 そして、文字単体の場合は文字が崩れ易い為に上限が低くなっている様だが、代わりに個数を増やせば増やしただけ結果として発揮する効果の上限が上がる様で。


 魔力十の魔力弾に、魔力十の魔方陣を使うと二倍の威力の二十になると仮定した場合。

 魔力が一の単体使用では一割上がるだけ……なのだが、それを十個並べて使用した場合、約二.五倍と言う数値になる。


 勿論、単純に【火】と言う様なモノでは同じ様な効果にならない場合もあるし、百の魔力弾に一の文字魔法を十回使用しても思ったよりは効果が上がらないかも知れない。

 何より、実際の所上がる量にも限界がある可能性は充分高い。



 しかし、数値分の効果がある範囲内であれば普通に文字魔法を使うよりも、遥かに高い効果が得られる……勿論単純な1つの効果限定でしか無い訳だが、増幅効果であれば少ない消費で威力を上げる事が出来るだろう。



 と色々試していると、無表情の癖に目だけ異様に輝かせたレンが、にじり寄る様に距離を詰めて来ていた。


「……文字魔法を……単独で使う発想なんて……今まで無駄だと思ってた…………でもそれ以上に……維持に余分な手間を増やしてまでより多く展開する何て無駄だと考えて考慮する事さえ無かった、どんどん研究すべき案件が増えつつも疑問が解消されていく仮定を見てたら…………もう我慢出来ない……やらせて……自分も一緒にやらせて少しでいいからちょっとだけだから、したいやりたいやりたいやりたい」


 怖っ!? 口数が少なかった方なのに、どんどん息継ぎも無い程に矢継早に喋り始めて、無表情なままなのに興奮してるのか息が荒くなり頬は火照り無駄に色っぽさと危うさがある…………が、それ以上にその剣幕が怖い。


 方向性は違うけど、なんでこっちに来てから俺の周囲には押しが強くて残念感の漂う女性が多いんだろうか。

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