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詩*あなたと*

背中

作者: a i o

君は礼儀正しい人だから

パジャマを着る

襟のついたパジャマを


そして君は堅苦しい人だから

私に背を向ける

大きく硬い背中を


閉ざされた空間が

二人をきっちり一人と一人に分けるので

私は君の背中をじっと見ている


意地っ張りだと思う

ちっとも優しくないと思う


君の背中は何も語らない


時計の秒針が

せせこましく音を立てる


睡魔は器用にいつも

私を避けるので

私は君の背中をじっと見ている


さようなら、と告げたくなる

行かないで、と縋りたくなる


君の背中はとても寡黙だから

一人は随分騒がしくなる



こっち向いて、と呟く


ピクリと揺れる肩が

一人と一人の温度を冷やかす







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