3/7
第三章
同級生たちと話している間に、ゴール地点の観客が増えてきた。
わたしたちは、ゴールのラインの目の前に陣取った。
ゴールした選手を真横から見る形になる。
ゴールの先の、大きなモニター画面で、状況をチェックする。
先頭のチームは、後続のチームを引き離しているようだ。
2位のチームのアンカーは、片思いの菊田くん。
モニター画面に映し出された菊田くんの姿を、じっと見つめていたら、画面は、先頭のチームの走者に切り替わった。
先頭の選手が、ぐんぐんとゴールに近づいて行く。
カメラは、2位を走る菊田くんの姿も小さく映してはいるが、差は縮まらない。
直線コースに入り、肉眼でも菊田くんが見えるようになった。
菊田くんより前に、まず、1位のチームの選手が、右腕を強く空に突き上げながらゴールした。
続いて、菊田くんがゴールに到着。
無事にゴールに着いたことで安堵しつつ、「優勝するところが見たかったなぁ」なんて思ってしまった。




