3話
五ヶ月から一年に変更
最近魔法の練習をしている。
俺が使える魔法は瞬間移動みたいな空間魔法(前世で読んだ本でそう言ってた)のようなのでとことんそれを強化しようと奮闘中である。
ちょっとだけ空を飛んだり(10センチ程度)瞬間移動したり(1メートル以内の範囲)なんかよくわからないが物が入るっぽい見えない空間が造り出されたり……
最初はすぐに魔力が無くなるので疲れて、寝てを繰り返していたけど少しずつだけど増えてきてるのがなんとなーくわかる。
で、今日は他の種類の魔法を使ってみようと思うんだよね。別に本では使えないとは書いてなかったし。少しくらい使えるでしょ。
それに魔力量が他の人より少ないらしい俺はレパートリーを増やすことにしたのさ!
ということでベッドの上で脱力しながら考えていた。
何がいいかな………
うむ、決まったぞ。
今日はひとまず光をやろう。
夜に浮かんでる発光体を作ってみようではないかっ
!あれ、だいぶ気になってたんだよね。
さぁ発光体よ!出てこい
俺は小さな右手を前に出してイメージイメージ。
数秒ぐらいずっとそのままでいたらポッと手のひらの上に小さな発光体が出現した。
うぉっしゃーー!!!!
やればできるではないかっ!
でもこのくらいみんなできるだろうしダメだダメだ!努力をしなければ。
目指せ巨大発光体!!
それからうーんうーん唸りながら発光体をずっと作っていた。
それは母さんがくるまで続き母さんが来たときにはヘロヘロになっていたがなんとかソフトボールくらいまで作れるようになっていた。
それからずっと光から闇、火に水、氷、など思い付く限り挑戦をしていった。
そんなことが続いていたある日。
生まれてからだいたい1年くらいはたったであろう日だった。
…………
俺は驚きのあまり固まっていた。
なんでかというと……目の前に幽霊らしき少女がいたからだ。
なんだこの子は。
めちゃくちゃ美人でストレートな緑色の髪に目。なんというか可憐な少女が上から俺を見上げていた。
幽霊と思い立ったのは透けていたからだ。そしてふわふわと浮いてもいた。
朝起きて、魔法の練習して、母さんがきて、起きたときにニコニコしながらこっちを見ていた。
誰??
『ふふっ…こんにちは。』
明らかにいつも話している言語じゃないけどすんなりと入ってくる言葉。まぁこのくらいの怪奇現象は慣れたので置いといて。
どう反応すればいいのか……
『お名前は?』
………ユアルス
意志疎通のように心の中で呟く。
すると伝わったらしい。
『ユアルスかぁ……ふふっ毎日覗いてたんだよ?でもやっと気づいてくれたね』
?!
ま、毎日覗いていただと!?
あんなことやこんなことを見られていたというのか?!
幽霊恐るべし。
あなたは?
『私は土の精霊のセイ』
せ、精霊?!まぁ魔法があるからいるであろうけど……まさか精霊とお話ができるとは……
幸運すぎる!!
あ、でも俺に見えるってことはみんなにも普通に見えるのかもしれないし思い上がってはいけない。
『ふふっほら周りを見てごらん?他の眷属のみんなもずっとあなたを見てたのよ? 』
楽しそうに話すセイはそう言って後ろに下がり周りを見渡せるように動いた。
俺も体を起こしベッドから周りを見渡す。
そこには四人(人じゃないけどなんて数えればいいかわかんない)の精霊がニコニコこっちを見守っていた。
一人は光の眷属であろう少年。
一人は闇の眷属であろう少女。
一人はセイと同じ土の眷属であろう少年。
一人は水の眷属であろう少女。(たぶん今日は雨だからいたんだと思う)
『こんにちは王子さま』
ニコニコ笑って水の少女がふわふわとこちらに漂ってくる。
『私は水の精霊アイ』
『僕は光の精霊シン』
『私は闇の精霊シーク』
『僕は土の精霊セラ』
一気に言われて覚えらんないけど全員美人なのはわかった。
ていうか異世界すげー!
興奮中の俺はさぞやキラキラ目が光っていたであろう。
僕はユアルスよろしく!
満面の笑みでそう答えるとみんな嬉しそうに笑って近づいてきた。
『なかなか気づいてくれなくて寂しかったのよ』
アイが悲しそうにけど嬉しそうに言う。
『うん。もう気づいてくれないかと思ったよ』
口々に話し出す精霊たち。
はっきり言うとついていけない。
なのでまじまじと観察することに決めた。
精霊と言うものは意外とフレンドリーらしい。
ふわふわ浮いているけど水の精霊アイなんて髪がクラゲのようにふわふわいってる。
みんな楽しそうに話をするので俺もその話に耳を傾けながら寝転ぶ。
何時間も精霊の話を聞いてたせいかうとうとし始める。
そしてやっぱり赤ちゃんだからかまたもやいつの間にか寝てしまっていた。
なんかよくわからない内容ですいません!
次回は新しい人物登場です!