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第四王子の奇行物語  作者: 秋鐘 要
幼少編
3/31

2話

五ヶ月から九ヶ月に変えました

それから九ヶ月がたった。この間にわかったことは三つくらいある。


一つ目はやっぱり毎日のようにくる女の人は俺の母親であった。そして毎日毎日俺に向かって話を永遠と俺が眠るまでしてくる。まぁ面白いからいいんだけど。


二つ目は使用人がいること。俺の家は金持ちらしい。ちなみに俺の部屋にはまだ三人しか入ってきたことはないが他にもいることが予想される。話しかけたりすることはまずなく淡々と仕事をこなして帰っていってしまう。だから必然的に俺に話しかけてくれる人は母さんだけだ。

あと、その三人のうち一人はまさかの本物であろう猫耳を着けていた。素晴らしいと思う。


三つ目はやはり魔法があったこと。あの発光体は魔法で造り上げたもののようだ。


四つ目は赤ちゃんは暇だということだ。寝が入りがやっとできたりするたびに母さんが喜んでいた。そして最近はやっとはいはいが出来るようになった。


まぁこのくらいか。あ、それと俺の名前はユアルスらしい。

母親が毎日呼んでくるのでたぶんそうだ。





実は今日はやってみたいことがあった。

それはこのベビーベッドから降りること!そしてハイハイで探検?することだ。


俺は普通の赤ちゃんはしないであろうことを行動し始める。


まず最初は体にシーツを巻いてベッドからダイビングをする、というものである。


よし、いくぞ。

さん、に、いち……Go!


転げ落ちるようにどすっと地面に落ちる。


ぐはっ………


そのまま数秒動かないで寝転がる。


ふぅまぁなんとか降りれたぜ。

さぁ再始動だ!!


嬉々としてはいはいをしながら部屋中を歩き回る。


あれ、あれは鏡ではないか!!


そこには全身鏡があり近づく。

そして、その鏡には赤ちゃんがうつった。


そううつったのだが……誰??


唖然と鏡にうつる赤ちゃん―自分―をじっとみつめる。


そかにはさらさらの銀色の髪にくりくりとした宝石のような澄んだ紫色の目。真っ白くて透き通るような肌。

なんなのだこの……目立ちそうな外見は!!


まぁ顔立ちは標準というのがなんなのか前世は純日本人だった俺にはわからないが、たぶんかっこよくはなるのではないかと予想される。

まぁ母さんが美人だし。


うむ。

まぁしかたあるまい。目立ちそうだけど綺麗だし。

光があたる角度によってはまるで魚のように虹色?みたいに色が変わるのである。


うむうむ。綺麗だ。


自分の外見がわかったので今日はひとまずいいということにしとおこう。


そしてまたはいはいをしながらベッドにもどりふと気づく。


あれ、もどれなくね?


だらんと垂れるシーツはあるがどうやって登ればいいか気づく。


うむ。どうしようか。

ていうか魔法使えないのかな。


思い立ったら即挑戦!


さてさて、どんな魔法がいいのやら。

魔法って大抵イメージだよね?今までのラノベたちを信じれば

瞬間移動?それとも影でビュ!みたいな?

ぐるぐる考えに考えてたどり着いた答え。


瞬間移動だった。

やっぱり魔法で瞬間移動はできるであろう。


よし、イメージイメージ。


自分がベッドに瞬間移動で戻る様子をイメージする。そして、力を入れてふん!と気合いを入れるといきなりぐいっと引っ張られいつの間にかベッドの上にいた。


お、……おぉ!!!!!成功した!


喜びとともに一気に疲労感が襲う。


達成感もあり疲れもあったのでシーツを直すとすぐに眠りについた。



─────────────────



それからというもの毎日毎日ベッドから降りて部屋にある本を読み漁った。


物語や小説のようなもの魔法書なんかや植物図鑑などもあった。


子供と言うものは吸収が早いものですぐに覚えてしまう。


本棚にあった本はだいたい読み終わりまぁまぁ知識が頭に入り込んだ。


そのなかでもやはり魔法についてが興味をそそった。


なんでもこの世界には火、水、土、光、闇などなどあり人それぞれ一つの特化したものがあるらしい。また、髪や目の色で魔力量が異なり色が濃いほど魔力量が多いらしい。

てことは俺の髪は色素が薄いので魔力量はそうとう無いようだ。


残念すぎる………それを知った時はとことんへこんだが今はまぁ魔力なくても生きてなんか楽しいことを出来ればそれでいいという楽観的な考えが出来るようになっていた。

まぁ瞬間移動できるし困ることではない。


人生楽しくあればそれでいい!

せっかくのもう一度チャンスがあるんだから楽しく生きよう。


一度死んだからか前向きな考えが出来るようになっていた。

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