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第四王子の奇行物語  作者: 秋鐘 要
幼少編
15/31

14話

さぁ今日から新生活スタートである。


今までののんびりしていた自分を叱責した俺はついに将来に向けての一歩を踏み出した。


毎朝起こしてくれるアルナイルさんはいつもとは違う雰囲気で予定を話す。

俺には理解できない雰囲気だ。


「……今日のユアルス様のご予定はこの後座学を学ばれまして昼食後剣術のお稽古になります。私がお教えしたかったのですが……(長いので割愛)」


だそうだ。午前に勉強。午後に剣の稽古。

今日から忙しくなるぞ。


そして、朝食を食べた後今か今かとアルナイルさんと座っていると


コンコン


「失礼します」


そう言って入ってきたのは真っ黒な髪と目にそれとは対照的な容姿をした背の高い男の人だった。


「フォーマル・ナウ・ステファニーと申します。 どうぞよろしくお願いいたします」


優雅に腰を曲げ綺麗に礼をする。

俺も慌てて立ち上がり自己紹介を始めた。


「ゆ、ユアルスです。よろしくお願いします……」


ついつい恐縮してしまい声が小さくなってしまう。

そんな俺を見てまるで微笑ましいものを見るかのように柔らかく微笑んだフォーマルさん。


綺麗な人だ。

ていうか日本人でもこんな艶やかな髪してる人は滅多にいないぜ。


「それでは早速始めましょうか………ところでアルナイル。最近仕事が忙しいのでしょう?ここは私に任せても大丈夫ですから……」


フォーマルさんが俺の隣にいるアルナイルさんにそう言うとアルナイルさんは渋々といった顔で頷く。


「ユアルス様………何かあったときはすぐに呼んでくださいねいつでも駆けつけますから。」


心配そうな顔で見てくるアルナイルさん。

そんな顔もイケメンである。うらやましい。


「大丈夫だよ…頑張っていろいろ学ぶから」


俺が宥めるように言うと応援の言葉を掛けてくれたあと名残惜しそうに部屋を出たのだった。


「さぁアルナイルも居なくなったことですし……では早速始めましょうかユアルス様」


その言葉に頷くと机にお互い向かい合った。


「私はこの座学と剣術の方も担当させていただきます。改めてよろしくお願いいたします」


後ろに撫で付けた艶やかな髪が陽の光でキラキラ輝いた。

何て言うかこの国の人はイケメンが多いと思った。



「では今日はまず読み書きから……」


そしてついに授業が始まったのだった。



───────────────────



ふぅ。久しぶりに勉強をしてちょっと体が強張っていた。体を伸ばすととても気持ちがいい。


フォーマルさんはとても教え方がうまくて聞いてて凄いわかりやすかった。

こんないい家庭教師もったいないくらいである。


さて昼食後は剣の稽古だ。


いつもより早めに昼食を済ませて指定されたところへいこうと思い部屋を出た。


指定された場所はあの庭の近くにあるらしく迷わず行けたので安心した。


中に入ると運動場のような広さをしておりちゃんと屋根がついている。床は何だかよくわからない石で埋められている。これが所謂大理石とか言うやつなのだろうか。


そして中心にフォーマルさんが立っていた。

急いでフォーマルさんに近づく。


「はい。それでは早速ですが始めましょうか。

これから……そうですねまず一ヶ月はひたすら体力づくりに励んでもらいます。」


「はい」


それから一ヶ月とか言ってたけど半年くらいは筋トレを続けた。


座学の方も前世でしていたことの繰り返しが多かったこともありスムーズに行われた。




今回は二話しか出さなくてすいませんでした


20話辺りまでいったら一日一話になります。

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