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嫉妬の欠片
あぁ、虫唾が走るほど気色が悪い。
笑うな。幸せそうにするな。私を否定するな。
部屋で犬を蹴り飛ばす。
それでも犬は、ヘラヘラとすり寄ってくる。気色が悪い。
こいつに名前はない。付ける価値もない。
私の嫉妬心で強くなる――私の魔法によって生み出されたゴミだ。
クソが。
単独で、他の雑魚どもが狩れなかった魔物を討伐してやったというのに、賞賛の一つもないのか。
仲間はいない。
見捨てられ――いや、要らないから捨ててやっただけだ。
ふて寝してからギルドへ向かう。
受付から声をかけられた。どうやら私に話があるらしい。
面倒くさいが、了承する。
鬱陶しい。




