鬼畜(97)
そ・・そうなんだ・・。そっか・・うん
それじゃ、・・仕方ないよね
今でも会ってるっていうのも・・
・・うん
「く、供養って、よくわかんないんだけど、その・・一週間もかかるもんなんだね。」
「・・かかんねぇよ、10分もかかんね。」
普通に聞いただけだった。
だけど、空の答えは意外なもので、
「え?10ぷ・・ん?」 つい、疑問符で聞きなおしてしまう。
「・・その後、そいつの好きなトコへ連れて行かされたり、買い物させられたりしてんの俺。」
「・・・・・へ?」
あ・・さっき言ってた言うなり状態??え?でも、未だに??
「別れたんだよ・・ね?」
恐る恐る聞いてみる。
「ああ・・だけど、女の体を傷つけちまったって事には、やっぱ俺、責任あっから。」
「・!・・」
・へぇ・・
・・そっか・・・ 空って・・
「・・で、金渡して、バイバイになる。」
「え」
また金って・・?
「仕事やめたらしいから、生活できないらしくてさ。」
「は?え?仕事??え?年上?」
「ん?ああ、3コ上」
「あ・・はぁ・・そう」 実は、年上が好みだったのか!
「そんな年頃なんだよ!別に年上好みってワケじゃねぇ。」
ひっ!!また心読まれたよっ!!
「ちっ!・・とにかく、あいつは俺の事なんか好きでもなんでもねぇ、ただ、俺の持ってくる金に興味あるだけなんだ。」
「・・な・・なんで・・?そう言えるの?」 そうだよ、そんなのわかんないじゃん??
人それぞれ、愛情表現なんて違うと思うしー。
ホントは今でも、空が大好きで会いたいのかもしれないじゃん。
「・・・・あいつには、
彼氏いる。」
・・・・てん・てん・てん・・
「は??はぁぁあ??!!」 ちょ、ちょっと待て~~~~~~~い
「え?なに?じゃ、彼氏さん居るのに空と会ってたりデートしたりしてんの??」
「デ・・デートじゃねぇし。」
「わ・・」 その元カノの考えがわかんね~~~~~~~~~~~~~~~~
「でもって、俺が彼女とか特定をつくるのはダメらしい。」
「は??」
な・・に??ソレ??
「大丈夫か?」
「え?」 ふっと顔を上げると、私よりも辛そうな顔をした空の顔があった。
「・・続けても大丈夫か?」
そんな優しい言葉をかけてくれる。