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鬼畜(94)



っ・・そ、空っ


うっ///!! ちょっ、

は、激しすぎ! そ、空っ!!~~~~~~~~//////

そのまま喰われちゃうんじゃないかってくらいのキス

「―ぅっ//」 ヤバイ! い、息が続かないっ//

でも、空はやめてくんない。

それどころか、舌をもっと奥へと入り込ませ私の舌に絡めてくる。

っっっっっーっ//!

も、も無理――――――――っ!!

ドンドンと空の胸を叩いて、その意思表示をした。

が!

そこはさすが鬼畜!(いや、褒めてねーし

やめるどころか!止まるどころかっ!

さらにさらに舌の動きを早めやがったっ!!

ぐぅ・・

う・・死ぬ、もう死ぬ、マジ死ぬ。いいのか??死ぬぞ!!?

フラッとしかけた時、やっと鬼畜は唇を離してくれ、力の入らない私の体をギュッと抱きとめてくれる。

はぁはぁはぁはぁ

空の胸の中で呼吸を整える私。 マジ死ぬかと思ったっ!息するヒマないし!!

「-こ、殺す気・・っ?」 

「あまり・・」

「っえ?」


「俺を焦らせんなっ。」

そう言って拗ねた顔して、フイッと目をそらす空。

「っ///!」 ―――――――――


・・・えっ??  えっ??


えっ?????? あせ、あせ、焦らせ・・??って

えっ??///


「っつたく、そっちかよ、」

「へっ//?」

「お前の重要視するとこって」

「あ・・えっ//??」

そ、そっちってっ!

ソレでしょ?普通、重要視するとこソコでしょ?///え?なんかおかしい??私?

「だって、ソレが

・・一番聞いててショックだったんだもん!」


その言葉に空は、

「まいった・・は・・」と、少し照れるようにして笑ってる。


ん?

・なんで・・そんな・・優しい顔して・・ 


ふぅと一つ息を吐くと、私の体をゆっくり離し

真横に見える夕日を見る空。

私もその方向へ目をやった。


沈もうとする夕日はさっき見た時よりも赤く

消えていく前のあがきに見えるほどの・・燃えるような赤・・。


 すごい・・


そんな夕日に少し心を奪われていると、

「・・あいつには、そんな感情もってねぇから、安心しろ。」

と、夕日をみたままの姿勢で、そう言う空。

「ぇ?」 


「妊娠がわかった時・・あいつは、すぐに堕ろすって言ったんだよ」

「!!」

「産む、産まない以前に、いらないって言いやがった!っ。」

「えっ?」

あきらかに憎しみを感じさせる瞳と口調。


「だから、堕ろした。

 俺の意見なんてなかった・・っ。俺の気持ちなんて何もっ。」

見る見る歪んでいくその顔。


「もともと、あいつが興味あったのは俺じゃなくて、金だったしな。」


「へっ??」 か、金??




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