鬼畜(92)
な・・に・・・ソレ。
なんなの
なんで、っ
今でも、
そんな後悔でいっぱいでいるの?
ドキドキドキドキドキ
ううん・・わかってる
人一人の命だもんね
それはわかってる
ドキドキドキドキドキドキ
しかも、自分の子だもんね
うん・・
そう・・
わかってる
ドキドキドキドキドキドキドキ
でも・・
でも・・
なんだろ・・心臓の動きが止まらないっ
言っちゃ、イケないって、
空の気持ちを考えてやれって、思ってんのに
できない・・っ
そんな大人になれないっ
――っつ!
「い、今でも・・そ・・その人の事が好き・・。なんだね・・」
言葉が・・気持ちが止まらないっ
ドキドキドキドキドキドキドキドキ
「は?!」
「・・だっ・・ってっ、空、すごく後悔・・してる。」
なに言ってんの私。
んな事、当たり前じゃない。なに聞いてんの!私っ
「モトサヤに戻れば?」
だからっ!なに言っちゃってんの??!!
「?!」
「・・彼女さんだって・・」
「なに言ってんの?お前、マジありえね」
「!、つ、強がらなくてもいいじゃん。」
「は?」
「あ!それとも、私に気をつかってんの?だったら別にいいから!私、空の事まだ好きかどうかよくわかんないし、それよりもその彼女の方が、空の事を好・・」
「おい!!」 ぐぃっ!
「――っ!」 言葉をさえぎるように空の手が伸びてきて私の腕を掴みあげた。
「てめ、それマジで言ってんの?」
まっすぐに睨みあげてくるキレイで・・怖い・・瞳。