鬼畜(89)
・・・・大丈夫・・? なんでもねぇ・・? 心配すんな・・?
だとぉ????
なワケ行くかっ!
どーしたって、あきらかにおかしいでしょーが!!
あきらかに、神さんの言葉で動揺してたでしょーがっ!!
私の事はすっごく知りたがって、教えないとうるさいくせに、自分のこととなると、誤魔化してばかり!!ソレってズルくない??
私だってっ、
私だって、空の事、もっと知りたいよっ!!
そんなモヤモヤしたキモチでガッコを終えると、すぐに、空は私の席へとやってきた。
さっきの事が、まるで無かったことのよーに、いつもどおりの顔で。
それが、また、私をイラつかせる!
「今日、オフだから、あそこ行こうぜ。」
「?」 あそこ? あそこ??あそこ・・ ああ、あそこか!
「途中、なんか食ってこーぜ。」
「・・うん」
なんで、平常心でいられるんだろ? 隠し事してるくせに。
ニコニコモンスター鬼畜空とブータレ勇者美未香は、
駅から離れた喫茶店に立寄り、オムライスを食べると、30ポイントのHPが回復した。
そして、鍵をみつけるため洞窟へと進む。もとい「あそこ」へと向う。(真面目にやれ
あいかわらずの階段。
ハァハァゼェゼェハァハァゼェゼェ
「朝の元気はどうした?ケツが重すぎんじゃね?」
後ろについてるモンスター鬼畜空は、勇者サマである私にむかって、そんなナメた発言をしてきやがる。
後から、かいしんの一撃をお見舞いしてやる!!絶対だ!(だから真面目にやろ~よ
ゴールの扉に着くと、モンスター鬼畜空は私の頭を撫で撫でして、
「よくがんばったな♪」 ニッ♪ と、甘い笑顔という名の呪文を振りまき、途中ゲットした鍵で(おい)その扉を開けた。(そもそも鍵かかってないでしょ
私は、その呪文にクラクラしながらも、いざ、ラスボスの元へ(・・も、戻そう)
・・・その後に続く。
扉の向こうには、かわらず、あのでかい夕日が待っていてくれて、
夏の時期とは違って、日が落ちるのが早いせいか、この時間でもゆうに、このゴージャスな夕日が拝めれる。贅沢だ。 道のりは・・大変だけどね。足痛いし。
ふと、横を見ると、定位置なのか空は、この間と同じ壁の下にもたれかかって座っている。
私は・・
隣に座るわけでもなく、ただ、そこから見える夕日をじっと眺めてた。
そんな私に空は、「側に来ねーの?」 と聞いてくる。
「・・・」 何も答えない。
「おい」
「・・・」 答えない。
「てめぇ」
「・・・」 答えてやるもんか。