鬼畜(81)
く~~~っと、恨めしい目で睨みつけてると、
「ウソじゃねぇから、安心しろ。」 ポン。
と、手を軽く頭の上に置かれた。
「え・・?」
事態が把握できない。
きょとん顔で、空を見上げる。
「美未香の事。」
え・・・
「ちゃんと大好きだから。」
え・・
そ・・そんなの、
「ウソ・・」
「ウソじゃねぇ。」
「ウソ・・」
「・・信用しろ。」
「し、・・信じられるわけないじゃん!だってだって、空だよ?」
「・・・」
「ファンクラブまであるんだよ?そんな人が、私なんかを好きになるわけな・・」
グイ! 「っ!!」
言葉の途中で、体を思い切り空の胸元へと引き寄せられた!
視界に布面積が少ない胸元が広がるっっ///
「ごめん」
「え・・?」
なんで、いきなり・・謝ってんの?
あ・・ああ・・そっか、
やっぱり、冗談だったんだ・・。
「ウソ・・ついた。」
はぁ・・やっぱりね・・
そんなコトだろうと思ったよ。
「指名。」
そうそう指名・・
「は?」
「流れ的でっつたけど・・アレ、ウソだから。」
・・・え・・っと・・??
「最初っから、あの日お前が店に来ること知ってたし。」
は????
「教室で、お前とりかが話してんの聞いてたから。」
へ・・??
ち・・
ちょ、ちょっと!えっと!ちょ・・っ
「まっ、待って、・っ・なっ、何言ってんの空っ??!!」
これ以上無理!!頭がついてかないっ!
「ちゃんとわかるよーに言って!!」
「・・・ああ・・ お前、ばかだったな。悪ィ。」
なにおぉっ?!!
ソレ、フォローになってないし!謝ったうちに入んないし!
てか!今、ソコ突っ込んでる場合じゃないし!