鬼畜(8)
しかし・・はぁぁっぁぁぁあぁ~~~~~~~
登録されちゃったよ~~~~~~
つっとに、こんの鬼畜ヤロー
私の同意なんて、無し無しじゃん!!
がっくり肩を落とす私に、
「で?」と聞いてくる。
「は?」
「なんか飲む?」
「は?」 なんか、飲む?なんか飲む?
なんか飲むじゃなくて~~~~~
「ねぇ!」
「あ?」
「ココって・・執喫だよね?」
「なに今更。」 ふてぶてしい態度は変わらない。
質問のイミ絶対わかってないんだ!
「・・・普通、執喫って言ったら・・もっと違うよね?」
「・・こんなもんじゃね?」
は??
「いえ、違いますって!てか、全然違うし!なんか飲む?じゃなくて、もっとこう・・なんていうか、違うよねっ??!!」
精一杯、体で表現する私。
ちょい疲れたっ、ハァハァ
「なにを飲まれますか?お嬢様。」
「っ!!!/////」
そ、それは、いきなりで・・
立ちくらみする程の眩しい笑顔の空で・・、金色の髪がサラッと動いて・・
しなやかな指でメニュー表を差し出してくる。
ぽ~~~~~~~///////
その瞬間、
バン! 「たっ!」
メニュー表で頭をなぐられた!
「見とれてんじゃね~よ!」
だっ!あ!クソまた鬼畜編に戻ってるしっ!
それにしても、
「お嬢様の頭を殴る執事なんて聞いた事ないよ・・。」
頭を擦りながら、ぶつぶつ言うと、
「かもな♪だって、俺、他の客には営業使用だし♪」
な?
「じゃ、私にもそうしてよ!」
「は?無理。」
キィィィ~~~~~
「なんでよ??!!!」
わけわかんない~~客だぞ!私っ!
「・・営業用でいいの?」
「え?」
なんか、一瞬、空の表情が曇った。
でも、「・・・うん。」
私、お嬢様として、扱ってほしいもん。
この空間にやっと辿り着いたんだもん。
夢みたいよ・・
「・・ふ・・ん、じゃ、明日までに設定しなおしとくから、
今日はもう帰れ。」
「は?」
そう言った空は、私の声なんてもう聞こえないみたいで、ソファに寝転ぶと、そのまま目を瞑ってしまった。