表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/162

鬼畜(8)



しかし・・はぁぁっぁぁぁあぁ~~~~~~~

登録されちゃったよ~~~~~~

つっとに、こんの鬼畜ヤロー

私の同意なんて、無し無しじゃん!!


がっくり肩を落とす私に、

「で?」と聞いてくる。


「は?」


「なんか飲む?」


「は?」 なんか、飲む?なんか飲む?

なんか飲むじゃなくて~~~~~


「ねぇ!」

「あ?」

「ココって・・執喫だよね?」

「なに今更。」 ふてぶてしい態度は変わらない。

質問のイミ絶対わかってないんだ!


「・・・普通、執喫って言ったら・・もっと違うよね?」

「・・こんなもんじゃね?」

は??

「いえ、違いますって!てか、全然違うし!なんか飲む?じゃなくて、もっとこう・・なんていうか、違うよねっ??!!」

精一杯、体で表現する私。

ちょい疲れたっ、ハァハァ



「なにを飲まれますか?お嬢様。」

「っ!!!/////」



そ、それは、いきなりで・・

立ちくらみする程の眩しい笑顔の空で・・、金色の髪がサラッと動いて・・

しなやかな指でメニュー表を差し出してくる。


ぽ~~~~~~~///////


その瞬間、

バン!  「たっ!」

メニュー表で頭をなぐられた!


「見とれてんじゃね~よ!」

だっ!あ!クソまた鬼畜編に戻ってるしっ!


それにしても、

「お嬢様の頭を殴る執事なんて聞いた事ないよ・・。」

頭を擦りながら、ぶつぶつ言うと、


「かもな♪だって、俺、他の客には営業使用だし♪」


な?


「じゃ、私にもそうしてよ!」

「は?無理。」

キィィィ~~~~~

「なんでよ??!!!」

わけわかんない~~客だぞ!私っ!


「・・営業用でいいの?」

「え?」

なんか、一瞬、空の表情が曇った。


でも、「・・・うん。」


私、お嬢様として、扱ってほしいもん。

この空間にやっと辿り着いたんだもん。

夢みたいよ・・



「・・ふ・・ん、じゃ、明日までに設定しなおしとくから、

今日はもう帰れ。」


「は?」


そう言った空は、私の声なんてもう聞こえないみたいで、ソファに寝転ぶと、そのまま目を瞑ってしまった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ