鬼畜(75)
公園に着くと、一番手前にあるベンチへ私だけ座らされ、
その目の前にしゃがみこむ空。
下から睨みあげてくる瞳に金縛り状態にあう。うぅ・・っ
そんな時、
「・・まだ痛むか?」
と、優しい声とまではいかないが・・空はそう聞いてきた。
アレ?怒ってないんだ?
・・んーと・・胸に手をやり 「う・・ううん、今は大丈夫。」
と答えると、
「そっか・・」 と言って、今度は私の隣へと座りなおす。
しばし、沈黙・・
なんで、何も言わないんだろ。・・へんなの・・何か用があるから来たんでしょ?
結局、私の方が、その沈黙に耐えられず、
「んと、空。」
「ん?」
「その、もうイベント、お店は終わったの?」遠まわしにそう聞いてみた。
いや・・実際に、今日は帰れないんじゃないかと思ってたし。
「ああ。ウチの店、健全だから。1時までにイベント関係は終わらせるよーにしてる。」
「へぇ・・そうなんだ。」
「ん。」
・・・・・・
また沈黙・・・
あ・の・ね!
「そのぉ・・空?」 またまた私から話を振るのかよ。
「あ?」
「あの、どうして来たの?なにか用事でもあった?」
「・・・・・」
ん・・? 「空?」
「用事がなきゃ、来ちゃダメか?」
「えっ??//」 そ、そーゆー目とかして、そーゆうセリフ言わないのっ!!モロ反則ワザだよっ///!!
そ、ソんなんにヤラレんじゃないよ私っ!//気合!気合!!気合だぁぁぁぁ
「そ、そーゆうワケじゃないけど!//その、そ、空ってば、よくわかんないじゃん?!イベントだって来いって言っといて、急に帰れとか言うし。今だって、いきなり来るし。でもって、すぐ帰ろうとするし?行動が、ホントにホントに意味わかんないからさ。」
一応、とりあえず今現在まで思ってた不満は言ったぞ!
さぁ!来るなら来いっ!
「・・さっき・・」
よし!来い!
「・・帰ろうとしたのは、美未香が、俺のこと怒ってんだと思ったから帰ろうとしただけだろ?」
「へ?」
「怒ってたんだろ?」
「う・・//」 いや、その通りですけど。確かに怒ってっていうか、なんていうか・・
え?答え合わせはソコから???