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鬼畜(74)


扉を開けると、門の所に金色が。あ、じゃなくて金髪の鬼畜が、だから違うって!いや、違わないか・・

そんなんをぶつぶつ言いながら、門の方へと駆け寄っていくと、

空は、そこにもたれかかるようにして立っていた。


その姿は、あの衣装じゃなく、普段着と思われる黒の長Tとダメージジーンズを履いた格好で、首元にはフェザーのシルバーネックレスがキラキラと輝いてる。

//// なんでも、サマになっちゃうんだな、このイケメンはっ!ちっ!


空は私の顔を見ると、「よ・・ぉ」

そう声をかけてきた。

 ぅ///・・

  あっ!っ、い、「い、いたた・・」


「美未香?」


  っう!な、なんで、またあの痛みがっ??


「どうした?どこ痛い?」 心配そうな顔を向け、私の背に手を回す空。

ビクッ・・

  「っ!!触らないで!!//」 

「え?」

「ハッ!」 咄嗟にそう言ってしまった!!!

ふぅあぁぁぁぁぁぁ(><)しまったぁぁぁ!!殺される~~~~~!!!


そう思って死を覚悟したのに、 空は

「・・・怒ってんの?」

と・・らしくない声を出す。


「えっ?」

っと・・・ううん、違う。そうじゃないよ。怒ってなんかいませんよ!

ただの草食動物の条件反射ですよ!なんとなくなんですよ!だから、どうか構わないでください!


だけど、空はしつこく

「・・怒ってんだろ?」 と、聞いてくる。


「だっ・・」  から、違うってば!!くどいなぁ・・いてて・・



「・・遅くに悪かったな、帰るわ」 


「へ?」


そう言って、サッサと踵を返す空。


バッ!  「?!!」

あっ!  

思わず、長Tの裾を掴んでしまった!!

はわわわわわわわwwwwwwwwwwww



「・・・・・」

「・・・・・」


「・・・おい」

「・・・・・」


「・・なんなんだ?」

「・・・・・」


「・・・はぁ」

「・・・・・」


「・・大丈夫なのか?」

「・・え・・?」


「頭」

「なにを!」


「あ、悪ィ、間違えた。」

「!!(怒)」 いや、間違えてないだろ!絶対ワザとだろ!!


「痛いか?」

「頭なんて痛くないもん!」


「じゃ、どこ?」

「ぅ・・・」


「どこ痛いんだ!」


「・・・・胸・・」


「は?」

「////」


「成長期?」

「死ね!」

「てめ」

その後、がっちり腰の辺りを締め上げられ、自由を奪われた私はズルズルと、近くの公園まで空に引きづられていかれた。



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