鬼畜(73)
なんとか家に着くと、すぐに自分の部屋へと駆け込んだ!
リビングから、ママの「美未香?帰ったの?」と言う声が聞こえる。
でも、それよりまずは
ワンピースを脱ぎたい~~~~~~っ!
しっかしっ!
ワンピースを脱ぎ捨てても
「い、痛っ・・っ」 苦しみは無くなんないっ!!
なんなんだよ~~~~~~
パタン・・ そのままベッドへと倒れこむ
はぁ・・ぅ・・く、くるしい・・くるしい・・くるしいよぉ
ゴロゴロ寝返りをうっていると、そのうち、睡魔の方が勝ってきて眠ってしまっていた。
~~~♪~~~♪
「ん?」 携帯・・鳴ってる・・
え?今何時? ベッドに寝たまま、手だけを伸ばし携帯の入っているバックを引き寄せると
「ん~~・・」 カチャッとディスプレイを開く・・
・・・・へっっ?!!
そ、その目に飛び込んできたのは・・っ
≪空≫ の文字!!??
「えっ?えっ?なんで?空??」 慌てて電話に出ると、
「・・寝てたか?」
と、いつもと違う、空の声
・・優しくて甘い。
「・・あ、う、うんっ//」 焦る~~~~っ////!!
「悪い。」
「え・・」 えええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ?????!!!!
い、今、なんて言いましたぁ???
侘び入れましたか??私に??あの鬼畜がっ??
「ね、熱あんの??」
「は?」
「ホントに空?」 もしかして、マチガイ電話??
「俺じゃなくて誰なんだ?」
「え?オレオレサギとか・・」
「死ぬか?」
「いえ、申し訳ございません」
「・・・・」
「・・・・」
「今、お前んちの前。」
「へ~・・・・・
へっ??!!!」
「出てこれるか?」
「えっ//と、え?今何時??」
「2時半くらい」
「・・あ・・」 そんな時間になってたんだ。
「美未香?」
「あ、うん、ち、ちょっと待ってて!」
あのまま寝ちゃってたから、すぐに部屋着にしてるスウェットに着替え、玄関へとダッシュした!!