鬼畜(67)
~~~~~~~~~~っ・・な、なんだろ、
なんか、すっごくすっごくすっごく!!!
う~~~~~~~~~~~~~~~っ!!!!!!
『なんかあったら、この部屋へ来てろ』
あの時、そう言ってたよね空。
おう!行ってやろーじゃねぇか!!
すぐに、ホールから出ると、すぐに空の部屋へ向った。
部屋の前に来ると、
いきなり中から扉が開いて、さっき空に向って怒鳴ってた年配っぽい執事様が出てきて、
私を見ると、
「鈴木様?」と聞いてくる。
あ・・年配って言っても・・この人近くで見ると意外と若いかも?
まぁ・・年上には変わりないんだろうけど・・。
「お嬢様?」
「あ、はい鈴木です!」 わわっ
「・・次のショーまで時間があまりないので、用件は手身近に済ませてくださいね。」
そう言い、ニコッと笑うと、廊下を歩いて行ってしまわれた。
次のショーってなんだよ??
また、あのエロ空になにやらすつもりなんだよ??
さっきの怒りが沸騰してきた!!
バン!!
いきおいよく扉を開けると、空の姿を探す!
右!居ない!左!居ない!下!(下??)い、居ない!上!(上って?!)
居ないだろ!!
て事は奥のあの部屋だなっ!
私は部屋の奥へとズンズン突き進んだ!
ん??アレ??居ないぞ??
もしかしてトイレとか?
がしッ! 「うわぁっ!!」 後ろから、いきなり抱き疲れたぁっ!!
この香水の香り・・
「そ、空っ??!!」振り向こうとしても、思いっきり抱きしめられてるから身動きがとれない!!
く~~~~~~~~~~
「は、離せ~~~~~っ!!!エロ空っ!見境いなしっ!!スキモノっ!!最低!!浮気ものぉ!!」
思いつく言葉を全て言ってやった!
動けないけど、口は動くもんねっ!!どうだ!参ったかっ!!!
・・て、アレ??そういえば・・
なんで、私・・こんなにイラついてんだ??
べ、別に彼氏でもなんでもない、ただの契約の中だけの執事相手に・・
う、浮気なんて事まで言っちゃってるし?????ソレはちょっと、違うよねっ????////
「・・浮気・・ね」
ハッ! 「あ、その浮気ってのは、まちがっ・・」
グイッ
「いっ・・!」 言葉の途中で、思いっきり空の方へ向かされた!
あのキレイな顔が近づく。あ、違うっ、ちょ~おっかない鬼畜の顔がまん前に来る!!
グッ、と顎を捕まれ、 「っ、」 き、キスされるっ!!
と思いきや、空は私の唇を指で撫で
「浮気もんはどっちだよ!」 と低い声で言われた!!
「へっ???」
「神のキス、キモチ良かったか?」
「えっ?」え・・??
「エロ、見境なし、スキモノ、最低、浮気もの、ソレはお前だろが。」
「は??」
っ・・?も、もしかして・・
あの一瞬を・・あの条件の場所から・・
見てたってワケ???!!!
じ、神さんが言ったとおり、空、見てたのか~~~~~~~~~~~っ????!!!