鬼畜(63)
そんな事を考えながら、神さんに手をひかれ、お店の中へ入っていった。
ん?そう言えば、
「神さんのエスコートする相手は?」 と尋ねてみた。
こんなイケメン!客がいないワケがない
「ん?あ~、だって、美未香ちゃんを見つけちゃったからさ♪」
と?ワケのわかんない理由を言う。?? え・・なんだか・・
「あの~・・?」 なんだか・・
「だから、今日は美未香ちゃんをエスコートするっきゃないでしょ?♪ふふっ♪」
なんだかなんだか~~~~~~~~~~!!
こ、この人っ!空のよ~な・・危ない匂いがする気がするんすケドっつ!!!
ドクドクと心臓を鳴らしながら、いっぱいいっぱい不安を抱きながら
神さんに連れられ、ホールらしきところへ出る
と、
そこは、空の部屋にあった花以上の花が、とてもセンスよくホール内にディスプレイされて、眩しいくらいの光があちこちから交差するように照らし、中央にはそれはそれはドデカイシャンパングラスのタワーがたっている。
こ、ここは・・ホスクラですかっ??テキなものを感じたが、あえて口にはしないでおこう・・うん。
しばらくすると、
激しい音楽が流れ始め、光が一点を照らす。
そこに表れたのは、
さっき見た衣装の・・空・・
「きゃぁぁぁぁ」「空~~~~」「かっこいいーっ!」
ひぃえぇっっつ!!
空の登場と共にホール内に響きわたる歓喜!!
なになに、やっぱ、りかちゃんの言うとおり、マジで人気あるんだ!空っ!
「はう・・」
回りのあまりにも激しい歓声にクラッとしてしまう。
ガシッ。
「え?」 ふらつく私の背に軽く手を回して、体を固定してくれたのは、神さんで。
「大丈夫。俺が支えるから♪」 と、ニコッとされた。
「///す、すいません」
「ふ・・あやまらないでいいよ。それにしても、さすが、NO.1だけあるね。」
「あ・・うん、なんか信じられない。・・私にしてみれば、神さんの方がNO.1っぽいけどな・・。」
「ふふ、ありがとね。」
そう言って笑うけど、お世辞じゃなくそう思う。
さっきは空と似てるかな?って少し思ったけど・・
・・空はこんなふうに優しくないもんね。
執事っぽくなんて全然ないし・・
なのに、なんであんなに人気があるんだろ??
ここにいる女子の好みはわからんよっ!!
ふと、空の方へ目線をやる
「う!」
え? い、今、空と目が合ったよーな気がするっ!!
み、見間違いだよね・・ こんな人数の中、私の居場所なんてわかるわけないよねっ??!!ま、まさかね
そ~・・っと、 再度見てみる・・
ギランッ! 「ひっ!」 わわっ!!なんで睨んでんの~~~~~~っ??!!
はっ??どーゆう目ぇしてんの??てか、私なんかしたっけ??
ていうか、わざわざこっち見るなよ~~~っ