鬼畜(62)
そんなんしゃべっている間に、「麗騎士」に到着っ!
車から、降りると、すぐにリクさんが、りかちゃんを迎えに出てきて、その手をとる。
そんな姿を見て、
はぁ・・いいなぁ・・私のあこがれが目の前で行なわれている・・
と1人、落ち込む私であった。
ガックリ肩を落として、歩き出そうとした その時、
「お手をどうぞ。お嬢様。」
と手が差し出されたではないかっ??!
「ふぇ?」 まぬけな声を出し、顔を上げると、
ソコには・・
あの・・
・・・・ミルキィブラウンの髪。
「じ、神さん??」
そうその手を差し出してくれたのは、紛れもない・・
ガッコで会った神さんで・・。
その、あの、ガッコで会った時より、数倍カッコいいんですけどっ??(や、ガッコん時も十分カッコ良かったんすけどねっ!!
イベントのせいか、金使用の部分が大目の黒いスーツ着てて、
それがまた、髪色と甘いマスクに良くお似合いになられて~~~////はぁう///
「美未香?神と知り合いだったの?」
前を歩いていたりかちゃんが、わざわざ振り向いてそんな事を聞いてきた。
? ・・う~・・ん 学校で・・とは言えないしな・・
チラッと神さんを見ると、ニッコリ笑って、
「うん、りか嬢♪ 美未香ちゃんには、3ヶ月後、俺に指名乗り換えてもらおーと思ってる♪」
「え・・?」
「ええっつ??」 りかちゃん以上に驚く私っ!
「ふ。よろしくね♪」 そう言ってニッコリ微笑まれるとぉ~///何も言えなくなってしまうではありませんかぁぁぁ////
返事に困るよ~~~っ!神さんてばぁ!!(><)
「・・ふ~・・ん」 りかちゃんは怪訝そうな顔をしたけど、すぐに向き直ってリクさんとお店の中へ入っていってしまった。
?? りか・・ちゃん・・?
フッと見上げると、あいかわらず、神さんは微笑んでいる。
「あ・・の神さん・・指名とか・・その」
なぜか、言葉に詰まってしまってる・・Way??
「3ヶ月後が楽しみだな♪美未香ちゃんは、俺を選んでくれるか、それとも、継続すんのか♪」
「?///」 な・・んか楽しんでませんか??
ソレに、継続って、つまり、空を指名しつづけるってコトだよね?
まぁ、指名してないんだけど、結局、表向きにはそうなるんだよね・・
あ・・ありえないっ!!
あんな鬼畜になんで、継続??
私は3ヶ月たったら、速攻、空から外れて、他のイケメン紳士執事様に乗り換えるんだもんねー!
あ、だったら・・別に神さんでいいんじゃない?こんなスペシャルイケメン様からありがたいコトに、申し出をしてくださってんだし・・。
私・・なんで・・すぐに
はいって言わなかったんだろ・・?