鬼畜(60)
身、1つって空は言ったけど、そんな事できるわけないしっ!
そんなん痴女だし!犯罪だし!捕まるし!
う~~~~~~ん・・
散々、悩んだあげく
「りかちゃ~~~~~~ん」
結局、コレか!頼るべきものはセレブな友人♪
そのりかちゃんの助言のもと、私のクローゼットにある中で、唯一のワンピースをチョイスした。
親戚のお姉さんの結婚式で着たものだ!
淡いパステルピンクで、原色しかない服の中で、影薄くクローゼット内に眠っている。
ま・・私にしちゃ・・可愛いけど、・・地味だよね。
とにかく、ソレにすばやく着替えて
さぁ・・次は髪を巻きましょ♪
て、ゆっくりしてられないんだった!!あとタイムリミットまで10分くらいしかない!!
「か、軽く巻くだけで、いいよね、あんまり、気合入っていくと、空の奴を喜ばせかねないし!」 また、あいつの自惚れ度が↑するだけだしー
ゆる巻き程度に仕上げてると、
外から プアン!
と、車のクラクションが1回鳴り響いた。
「あ、りかちゃんだ!」
窓から、顔を出すと、白い高級車(たぶん、いや絶対!だってデカイもん!←基準ソレ
服の事で電話した時、やっぱ一緒に行く?てコトになって、
りか様がお車で迎えにきて下さったのだ!
大急ぎで玄関まで走ると、ママに
「じゃ、行ってきます~」 と一声かけて家を出た。
家の中から、「遅くなるよーだったら、連絡入れなさいよー」と小さくママの声が聞こえる。
「はーい。」
と扉に向って返事をし、すぐにりかちゃんの車へ走りよった。