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鬼畜(6)


そんな私を見て気付いたのか、

「もしかしてお前・・キスしたことねぇの?」 と言うではないかっつ!!!

「―――!!!////」くっ///

「え?マジで??」


ええ!そうですよ!キスなんて幼稚園の時にお幼なじみだったみっちゃんとしかしたことないですよ!しかも、ほっぺちゅーだよ!悪いっ?!

何も答えず、真っ赤な顔して俯いてると、


「初チュー、キモチよかった?」

て!は??

「き、キモチいいワケない・・でしょ!好きでもない人との、キ、キスなんてっ!」

途切れ途切れながらも、そう言うと、

「他の女の子達は俺とキスしたがるのに。」はぁ・・とため息をつく鬼畜。



「・・趣味悪・・」 


ハッ!!!つい、っ・・



「ふ~~・・ん」 

え??「そ、そのぉ・・あのぉ」 あぁぁぁ私のバカ~~~素直すぎるにも程があるって!!

グッ! 「ぇっ??!!」

「んっ///」 やっ、なんで???

また、壁へと押し倒され、キスされたぁぁぁ~~っ!!!////


「あっ//」 う・・やだっなんか、さっきより・・あ・・激しっ///

う・・っ

スルッ・・ 「え」

鬼畜の手がスカートをまさぐってるっ//

「やっ・・//」

やっ、何してるの?やめっ

バッと体を思い切り横へ背くと、鬼畜は、さっさと私から離れていった。


「?」 な、なに??なんなの?

ふと、鬼畜の手を見ると、なにやら見覚えのあるチャームが・・

・・・・

「えっ??!!あ、なんで、私の携帯っ!」 そうその手にあるのは、紛れもない私の携帯!! 


あ!さっき、スカートを弄ったのは、携帯抜き取るためっ??

「ちょ。返して!!」 

取り返そうと手を伸ばしたが、鬼畜男は片手で軽がる私の頭を押さえてて、ソコからどんなにがんばっても前に進めやしないっ!


なんなのくやし~~~~っ!!


手の下でジタバタしてると、勝手に私の携帯を開いて、なにやら打ち込んでる。

「ちょ、なにしてんの?」

少しして打ち終わったのか、パタンと携帯を閉じると、やっと鬼畜は私を押さえつけてる手を緩めた。

「わっ!!」

いきなり、離されて、フローリングに転げ落ちた私。


「どんくせぇ。」 と、言い、携帯を投げてよこす鬼畜。

「わわっ」 焦って、それを受け取ると、携帯を開いた。

・・なにしたんだろ?


「俺のデータ打ち込んどいてやったからな。」

は?  ・・打ちこんどいて?やったから・・な?

な、どこまでも上から目線なのっ??!!!

「ていうか、なに勝手に入れてんの??!」慌てて、データを探すと、

1件の見慣れない名前があった。



≪空≫



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