鬼畜(57)
ぶすーっとした顔でそっぽ向く私に、空は
「ふ。」 と、ひと笑いし、目線をこっちに向けてきた。
「///!!」
髪ぐちゃぐちゃなのに、着崩れしまくりなのに
かっよさは全然ダウンしてなくて・・っ
なんか・・ムカつく!(←結局ソレかいっ!
「まぁ。金の事は気にすんな。」
そう続ける空の言葉に、
はっ??
「絶対にダメ!!」 と、言い切った!!
だってお金だよ??私もバイトしたからわかるけど、ホントお金を稼ぐのって大変なんだから!!ソレを、
「わけわかんないコトに、簡単に使っちゃダメだよ!」
今度は、ちゃんと空の方へ向きなおして、そう叫んだ。
ん?空の顔が変。いや、変て、ほんとの変じゃなくて、・
その、固まってる?テキな?顔??
「そ・・ら?」
「あ、あぁ・・」 私の呼びかけに、やっと表情をかえ動き出す。(←機械すか?ゼンマイ仕掛けすか?
でも、 やっぱまだ変。
その後、下を向いて黙りこんじゃってる・・。
「・・お前は・・いいな。」
「え?」 やっと、声を出したかと思ったら、またワケわかんないぞ??
しかも、またまた黙り込んじゃうしっ??
し~~~~~~~~~~~~~~ん・・
き、きまずい・・
「あっ、あのさ、ココの執喫って、全部屋に、そのこーゆうベッドとか置いてあるの?」
とりあえず、さっきの話題は置いといて!違う話題(疑問?)をふってみた。
「ん・・あ?いや、俺の部屋だけだけど?」
「だけ?」だけど?
え??空の部屋だけ??ソレって・・
「どうして?」 あ、言葉が出ちゃった。
「・・・・」
また、無言になる空。
聞いちゃ・・ダメなコトだったかな?
すると、
「俺・・家ねぇから。」
・・・・・・ 「・・・はぁっ??!!」
「ココに寝泊りさせてもらってんの。」
・・・・・・HA??A???
「ベッドだけじゃなく、シャワー室も完備されてんよ、入るか?」
ブンブンブンブン!! 思いっきり頭を振ってお断りした!!
て、いうか、話、戻そうよ!
シャワーじゃなくて、ベッドでもなくて、アレ?ベッドの事が先だっけ?
ううん、そんなんよりも重大なコトに重点をおいてしゃべろーよっ!!
えっと、えっとっ!
うわぁぁぁぁ~~~~~~~~!!どう絡んでいいのかわかんないぞぉぉぉぉ
重すぎませんっ?サラッと言っちゃえれるホドのウエイトじゃぁありませんぜっ!旦那っ!
ワタワタしている私を、空は呆れた顔で見ている。
うわぁぁ・・どうしよっ、どうしよっ!!
待ってるよ!絶対に私のフォローを待ってらっしゃるよ!