鬼畜(51)
そんなん思いながら、麗騎士へ。
時刻は只今・・16時。
お店の外はまだ、静かだった。
だけど、お店の外にはデカデカと
『No.1執事 ◆空◆ ハピバ!!』
と描かれた看板に、ご丁寧にアイドルなみのポスターが入口を塞いでしまうのではないかと思うくらいの大きさで飾られてた。
お店の力の入れ様がハンパない。コレを見るだけでわかる・・
指名とらないのに・・
そんなんで、お店に利益とかあるのかなぁ・・?
このお店の内情ってよくわからん?
入口の扉に近づくと、お決まりのように、スッと扉が開かれた。
中から現れたイケメン様は、いつものセリフではなく
「申し訳ございません。本日は19:00 OPです。」と頭を深々と下げる。
「あ・・の 鈴木と言いますが・・その」 そう言いかけたトコで、
「あ!鈴木様でしたかっ!申し訳ございません!話は聞いております。どうぞこちらへ」
そう言って、お店の中へとエスコートしてくださった。
ホッ・・
良かった。ちゃんと、言っておいてくれてたんだ空。
門前払いされたら、どうしようかと思っちゃったよっ!!
廊下をすすんで、あの見慣れた扉の前まで来ると、エスコートしてくださったイケメン様は「では、失礼します。」 と下がって行ってしまった。