鬼畜(50)
最後の授業を終え、教科書をカバンの中にしまっていると、
りかちゃんが近づいてきて、
「そういえばさ~今日、麗騎士に行くんでしょ?」 と、聞いてくるではないか??
えっ??えっ??
「なんで??」 なんで、りかちゃん知ってるの?今日、私がお店に行くコトっ!!
「え?だって、今日は、空のハピバイベントでしょ?」
「・・・へ」
へっ~~~~~~~~~????
なに、今日、鬼畜の誕生日なのっ??ぜ、全然知らなかったよっ!!
空も、何も言わないしっ!あんにゃろ~~~
だから、わざわざ、店に呼んだんだなっ!!
なんだ?ポイント集めですか??セコ~~~~~ッ!!!
「さっき聞こうと思ったら、美未香。教室から出てっちゃうしー。私も、7時には行くつもりだけど、一緒に行く?」
え?・・あぁ・・さっき言いかけたことってこの事だったんだ
・・でも?
「なんで、そんな時間??」 遅くない?私、学校終わったら来い言われてるんですけど??
「?だってイベント、7時からじゃない。」
「・・・・ぇ。」
そ、そうなんですかぁぁぁぁ??
えっと、んと、
「あ、あの、私は後から行くから。りかちゃん先に行ってて。」
とりあえず、お断りして。
私はカバンを抱えると、すぐさま玄関へと向った。
相馬・・相馬・・
空の靴箱を探す。
「あ!ここだ!」 見ると、すでに靴がない・・
ホント、いつも早いっ!一体どんな手を使ったら、こんなに早く下校できるんですか?
はぁ・・・居たら、今日の事、聞こうと思ってたの・・に
・・て、・・ホント、私、空に聞いてばっかだ。
大体、謎だらけすぎるんだよ!!さっき神さんも言ってたよーに、なんDE??あいつはあんなに隠し事が多いのだ??
趣味かっ??